20180219-01

いざ引越し!車でカメさんを移動させるときに注意したいこと

前回の記事では、引越しする際にカメさんを移動させる手段についてご説明いたしました。
ペット輸送サービスや引越し専門業者に依頼した場合、プロが責任を持ってカメさんを新居に運んでくれます。
しかし、飼い主さん自身やご家族の方が車で連れて行く場合、いくつか注意点が挙げられます。

数時間の移動とはいえ、カメさんにとって、車に乗るというのは滅多に経験しない出来事です。ストレスや危険からは極力避けてあげることが大切です。

そこで今回は、引越しのときに車でカメを移動させるときに注意したいことをご説明いたします。

【カメを車で新居に運ぶ!安全に移動させるために気を付けたいポイント】

その1 振動の影響を少なくすること
その2 車内の温度に注意すること
その3 前日はエサを与えないこと

その1 振動の影響を少なくすること

車での移動は、人でも大きな揺れを感じることがあるくらい振動を伴います。
カメは人間以上に振動の影響を受けやすいといっていいでしょう。

振動により、カメさんが体ごとあちこちに振り回されて、怪我をしてしまう危険があります。そのため、カメさんがなるべく振動の影響を受けないように気を付けてあげるべきです。

車の運転をする人のほかに、助手席か後部座席に座る人がもう一人いるのが理想的。
その人の膝の上にカメさんの水槽を置いてあげる、もしくは足元に置いておけば、しっかりと固定されます。

水槽や飼育ケースが固定されていないと、カメさんが転倒してしまう可能性も…。

また、普段と大きく環境を変えることはカメにとってストレスになりますから、できればいつも使っている水槽ごと移動させるのがベターです。

「水槽がガラス製で割れたら危ない!」場合など、どうしても水槽ごと移動できないときは、フタが空かないよう、ガムテープや養生テープなどを貼っておきます。その上で、梱包材(プチプチ)や発泡スチロールで挟みこんでおけばより安心です。

その2 車内の温度に注意すること

引越しする時期はご家族によってさまざまです。
春や秋など気候の良い時期ならそこまで心配はありませんが、夏や冬など極端に温度の高低がある時期の引越しは、カメさんの体調に気を使ってあげる必要があります。
長時間の乗車となる場合、特に注意が必要です。車内の温度を暑すぎず、寒すぎないように保っておくようにしましょう。

素人が車でカメの移動を行うのは2~3時間程度が限度と考えてください。
振動を少なくするためにも、水を入れず、カメさんを小さめの箱に入れて移動させる飼い主さんが多いです。水を入れる場合も、浅く張る程度で十分だといいます。

水槽に水を入れた状態でカメさんを移動させるとき、夏と冬とで注意ポイントに違いがあります。

*夏

水温が高くなりすぎないように気を付ける。そのために、水槽に直射日光が当たらないようにすること・車内の温度の急上昇に注意することが大切。

*冬

水温が低くなりすぎないように気を付ける。そのために、車内は暖房をつけておくと良い。
また、保温のために100円ショップで売られているアルミシートでくるんだり、ホッカイロを水槽の外に貼ってあげたりするのも手。

その3 前日はエサを与えないこと

「車酔いが酷くて…」という飼い主さんもいらっしゃると思います。
カメもそれと同じで、車酔いをする可能性があるといいます。移動のストレスからエサを吐いてしまう個体もいるくらいです。
エサをお腹いっぱい食べたあとであれば、なおさらその可能性は高まるでしょう。
最悪の場合、消化不良を起こしてしまうことも…。
そのため、車に乗せる前日はエサをあげない方が良いといわれています。

また、カメさんの安全を思うあまり、水槽を厳重に梱包してしまいがちですが、カメさんが酸欠にならないようにだけ注意!
水槽で移動させる場合も、箱で移動させる場合も、空気穴は絶対必要です。
長時間におよぶ移動になる・カメさんの体調があまり良くないというときは、プロのサービスを利用することも検討しましょう。
カメにとって「最善」と思われる手段を選んであげるのも飼い主さんの役目です!

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