猫好きさんが県外からも大勢訪れる猫グッズのお店「大きな青い馬」は、仙台市の中心部、官公庁街に接する上杉地区にあります。宮城県庁の北、JAビル宮城の西側から北方向に向かう路地、通称「猫ロード」を北上し、ひとつめの角を右へ一歩入った所にあります。

▲「大きな青い馬」入口。看板脇の招き猫と青い幌が目印

オーナーの前田ひろみさんは1980年代、仙台市青葉区支倉町に店をオープン。子どもの頃から生き物が身近にいて、現在も自宅で猫3匹、犬2匹を飼っています。「猫をキーワードに上杉エリアを活性化したい」「猫ロードを知ってほしい」と、2014年に「上杉猫プロジェクト実行委員会」を立ち上げた発起人の一人で、以来、毎年開催している「かみすぎねこまつり」の実行委員長を務めています。

「大きな青い馬」の店名は、ドイツの画家で動物をモチーフにした作品を多く残しているフランツ・マルクの絵画のタイトル「大きな青い馬」からとったものです。

オープン当初は、版画や焼き物、絵画、織物などを販売し、個展や展覧会などを行っていましたが、その一角で販売していた猫のグッズの方に興味をもつ方が多かったことから、1990年代から猫グッズを特化して扱うことにしました。仙台市青葉区上杉の現在地に移転してからは約15年、仙台市内の猫グッズ専門店のなかで一番の老舗です。

店内にある、猫グッズは1万点以上。前田さんがカタログや写真を見て選んだり、作家と話をして、「自分が買い物をする目線」で仕入れています。猫雑貨デザイナー、猫グッズ作家の作品の中でも特筆すべきは、池田あきこさんが描く猫の「ダヤン」の作品で、仙台市青葉区ではこの店だけの取り扱いになります。大きな目が特徴のダヤンは、ポーチ、財布、レインコート、ハンカチ、器、バッグ、ぬいぐるみなど、種類も充実しています。

 ▲ダヤンのコーナー

また、マタノアツコさんが描く人気キャラクター、黒猫MEMEグッズもあります。カラフルなタオルハンカチは実用的で、プレゼントとしても人気です。

▲マタノアツコさんの黒猫MEMEのハンカチ

ほかにも、ポタリングキャット、choochoocat、リサ・ラーソン、ネコマンジュウなど、人気作家の作品を中心に、文具、ファッショングッズ、インテリアグッズなど、普段使いできる商品が所狭しと展示され、欲しい商品をゆっくりと見て選ぶ方が多いそう。

▲文具コーナー　　　　　　▲猫ものバッグ

子ども向けのアイテムはもちろんですが、目がこえた大人の方も満足できる商品が揃っています。猫をモチーフとしたイヤリング、ピアス、ネックレスは、猫好きな女性へのプレゼントに最適です。

▲猫をモチーフとしたアクセサリー

昨今は猫ブーム。「猫を飼う人も多い反面、最初だけ可愛がって捨てる人も増えています。猫を飼うときは、ただ可愛がるだけでなく、外出や旅行、病気、アレルギーが発覚した時にどうするか、などを考えて決めてほしいですね」と前田さん。猫グッズを扱う店はあちこちに増えているものの、「大きな青い馬」にはあまり影響はないそう。以前はお客様の8割以上が女性でしたが、今は女性6割、男性4割で男性のお客様が増えているそうです。

「大きな青い馬」では、毎週水曜日の13時~15時の間、予約制でルナキャットさんの「月猫占い」を行っています。「月猫占い」とは西洋占星術のルーツで、細くなってもまた丸くなる猫の目、月を復活するものの象徴として扱い、生年月日によって守護猫を確認し、仕事や恋愛、人間関係、才能などを占いアドバイスしてくれます。（30分、税込3000円、予約制）

「猫グッズは、猫と同じで長く付き合っても飽きません。猫が好きな方、猫が好きな方へのプレゼントをお探しの方はもちろん、家で猫が飼えない方は猫グッズで癒やされてください」と前田さん。ホームページやブログには、商品の写真に詳しい説明が添えてあります。通信販売も行っていますが、実店舗にはホームページやブログで紹介しきれないグッズがたくさんあるので、気軽に店をのぞいてみてはいかがでしょうか。お店は年中無休ですが「かみすぎねこまつり」の準備などで、店を閉めることもあるため、遠方の方は、事前にメールや電話で連絡してから来店することをおすすめします。