カメにヒゲが生えた!?・・・ように見える水カビ病とは?
前回までの記事では、カメさんの偏食が思わぬ病気を引き起こすことがお分かり頂けたと思います。
しかし、カメの病気はエサが原因で起こるものだけではないのです。
カメの飼い主になった以上避けて通れないであろう関門はまだまだたくさんあるということです!
さて、皆さんの飼っているカメさんをよ~く観察してみてください。
その時、なにか気になることはありませんか?
「あれ、ヒゲが生えてる?」と思った飼い主さん、笑いごとではありません!
それは立派な病気なのです。今回は、カメにヒゲが生えたように見える“ある病気”についてご説明したいと思います。
【子ガメがかかりやすい“水カビ病”とは?】
その1 水カビ病とは?
その2 カビが生える原因って?
その3 水カビ病が悪化するとどうなる?
その1 水カビ病とは?
「カメの皮膚になにやら白いモヤモヤとしたものが付いている、これって何?」
そんな疑問が生じたら、すぐに対策しなければいけません。
カメにヒゲが生えたと思った飼い主さん、それはヒゲではなく“カビ”なんですよ!
カメを飼い始めた飼い主さんなら一度は体験するであろう病気であり、しかもなかなか治りにくい病気……それが“水カビ病”です。
水中では白いヒゲのように見えますが、カメさんを手のひらに乗せると、首や手、足などにベッタリと汚れが付着しているように見えます。
我が家のカメさんが水カビ病にかかった時は、テトラレプトミンスーパーの影響か、赤味がかったような色のカビが付着していました。
その2 カビが生える原因って?
カビが生えてしまう原因にも様々ありますが、最も大きな原因となるのが“水質悪化”でしょう。
水が汚いと雑菌が繁殖しやすいですし、何よりカメさんのストレスにもなります。
体力のない子ガメの場合特に影響を受けやすいです。
また、日光浴不足も要因の一つ。カメにとって日光浴は身体を乾燥させるためのものでもあるのです。
カメさんがず~っと水の中にいるような生活だと、水カビ病はより発症しやすくなります。
その3 水カビ病が悪化するとどうなる?
皮膚に細かい水カビが付いている状態は初期の症状ですが、悪化するとどんどん症状は重くなっていきます。
酷い場合だと、皮膚が剥がれたりただれたりしてしまうこともあるため、「たかがカビ」と侮らないようにしましょう。
皮膚だけでなく甲羅にも水カビ病が発生することもありますが、この場合、死に至ることはまずありません。(もちろん治療は必要です!)
カメさんの皮膚に水カビを発見したら、初期の段階で治療をはじめることをおすすめします。悪化する前に完治させることは十分可能です。
次回の記事では、水カビ病の治し方についてご説明していきたいと思います。