20170321-01

完治までの道のりは長い・・・ 水カビを退治する方法とは?

前回の記事では、子ガメがかかりやすい“水カビ病”についてご説明しました。

水カビ病とはどんなものなのか、また、何が原因で起こるのかはお分かり頂けたと思います。カメにとってカビは時に命取りとなります。
飼い主さんは、普段からカメさんの観察をこまめに行い、白いモヤモヤしたものが付いていないかチェックしてあげましょう。

今回は、前回お知らせしたとおり、水カビ病の治し方について解説していきます。

【水カビ病発生!どうやったら治るの?】

その1 まずは飼育環境の改善から!
その2 とにかく乾燥させること
その3 最終手段は薬浴

その1 まずは飼育環境の改善から!

水カビ病にかかる原因の一つに、水質の悪化が挙げられます。ですから、まずは毎日の水替えを徹底するところから始めましょう。
よく、「二日~三日で大丈夫」という人もいますが、水槽が汚れやすいカメさんであれば、毎日水替えしてあげた方が良いです。

どうしても水替えが面倒!という飼い主さんは、カメ専用のろ過装置を使うという手もありますよ☆ただ、その場合でも一週間に一回は水替えをする必要があります。

また、水の温度が低すぎるのも問題です。水カビ病を発生させる菌は、高温に弱いという性質があるそうです。水温を28℃~30℃程度にすることをおすすめします。この温度は、カメさんが過ごしやすい温度でもあります。

その2 とにかく乾燥させること

日光浴不足も水カビ病の原因になります。カメは日光浴によって身体を乾燥させる必要があるからです。紫外線を浴びることは殺菌効果もありますからね!

自ら進んで日光浴をするカメさんならいいのですが、そうでない場合、強制的にさせるしかありません。

水の入っていないプラケースにカメさんを入れ、そのまま1、2時間程度日光浴させましょう。真夏の暑い時期は、熱中症にならないよう日陰を作ってあげてくださいね!長時間外に出しておくときは、たまに水をかけてあげましょう。

その3 最終手段は薬浴

水替えをマメにして、水温を上げて、日光浴もさせたけれどカビが取れない……という飼い主さん。

その焦る気持ち、分かります。私もそうでしたから。水カビ病は発症させるのは簡単ですが、完治させるのは非常に大変なんです。

どうやっても水カビ病が治らない、そんな時の最終手段は“薬浴”です。
この方法はやり方に少しコツが要ります。また、賛否両論ある治療法でもあるのです。

次回の記事では、この“薬浴”について詳しくご説明させていただきたいと思います。
水カビ病に悩む飼い主さんは、まず、薬局で売っている“イソジン(きず薬)”を用意しておいてくださいね♪

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