20200217-01

バスキングライトの取り扱いに注意!カメの怪我や火傷・火災に繋がる恐れもあります

暦の上では春ですが、まだまだ寒さが厳しく暖房なしでは過ごせませんよね。
飼い主さんが寒さを感じるということは、カメも同じように、それ以上に寒さを感じているはずです。

この時期、カメの飼育に欠かせないアイテムの一つがバスキングライトです。
バスキングは英語で日光浴や日向ぼっこを意味する言葉。気温が低いときや梅雨などは長期間にわたってカメさんを外に出せません。
そんな時にカメの体温調整をしてくれるのがバスキングライトです。

今回は、バスキングライトを使用するときの注意点をご説明します。

【正しく使用して怪我・火傷・火災を防ごう!バスキングライトの注意点】

その1 水がかかると破裂する
その2 カメが触らないようにする
その3 取り付けはしっかりと行う

その1 水がかかると破裂する

カメさんの身体を温めるために必要なバスキングライトですが、使い方を誤ると怪我に繋がる恐れがあります。

バスキングライトと一言で言っても、素材によっていくつか種類があるのですが、一般的に多く使われているのはガラス球と呼ばれるものです。
比較的安価でネット通販であれば1,000~2,000円で購入できます。

ただし、ガラス球には水がかかると割れてしまうというデメリットがあります。
表面に亀裂が入るだけで済むこともあるようですが、我が家では突然破裂したことがあります。寿命も関係しているかもしれませんが、直前に濡れた手で触ったのが原因と思われます。

ガラスの破片でカメさんやご家族が怪我をしたら大変ですから、バスキングライトを点ける際は水濡れに十分注意してください。

その2 カメが触らないようにする

長時間点灯させているバスキングライトは高温になっており、火傷の原因になります。
バスキングライトの取り付け位置があまりに下過ぎると、カメさんが触ってしまう可能性があります。

高さのない水槽で飼育している場合や、よじ登る癖のある成体カメさんの場合などは特に気を付けるべきでしょう。

触れやすいのは頭や手だと思われます。光や熱を発しているので、日光浴が大好きなカメさんはバスキングライトに興味津々です。実際、我が家のカメさんの中には、ライトに近づこうとする子もいます。

最悪の場合、火傷が原因で死に至ることがあるため軽視できません。

バスキングライトはカメさんが触れない位置に取り付けることが大切です。
カメさんの全長よりも高い位置を一つの目安にしてください。

その3 取り付けはしっかりと行う

はじめてバスキングライトを取り付けるときは、必ず取扱説明書に目を通すことをお奨めします。

取り付けが甘かったりソケットとの間にズレがあったりすると、点灯中に落下する可能性があります。正しい取り付け方法や、ランプとソケットが対応しているものかを確認してから使用しましょう。

バスキングライトは電気で点灯するものですが、熱を発しているため火元になります。
燃えやすい物に接触した場合、発火する恐れがあるのです。

実際、我が家ではバスキングライトを低めのパイプ椅子に取り付けておいたところ落下し、ビニールプールと床を焦がしてしまったことがあります。

異臭がしてすぐ気が付いたので大事には至りませんでしたが、周辺に新聞紙や燃えやすいものがあったらと思うとゾッとします。

長時間の外出や旅行などで何日も家を空ける場合は消灯しておくのが安全だと思います。

また、デジタルタイマーという時間指定のできるコンセントプラグを利用するのも一つの手です。
「いつの何時何分にライトを点灯する」という設定ができるので、安心度が格段に上がるはずでしょう。

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今回は、バスキングライトの取り扱いで注意したいことをご説明しました。

カメの健康を守るべきものが、カメの命を脅かしては本末転倒です。
また、バスキングライトを正しく使うことは飼い主さん自身や家族を守ることにもつながります。

火元には十分気を付け、寒い冬を乗り切りましょう!