20191218-01

適度な触れ合いでカメも飼い主も幸福に!ストレスにならない「ちょうどいい」接し方とは?

前回はカメの腸内環境を整える方法についてご紹介しました。

カメの腸活といえば、善玉菌入りの配合飼料を与えること、ストレス解消、温浴や日光浴させることを挙げましたが、実はほかにも方法があることをご存知ですか?

カメさんにとっても飼い主にとっても大切な「触れ合い」。
家族になったからには、きちんとコミュニケーションをとっていくべきです。
生き物と人間との触れ合いは、意外にも腸内環境を整えるのにも有効といわれています。

今回は、そのメカニズムや“ちょうどいい接し方”についてお話しさせていただきます。

【カメとの触れ合いで幸福に!?その理由と理想的なコミュニケーションとは】

その1 触れ合いが愛情ホルモンを育てる
その2 カメにも喜怒哀楽があることを知ろう
その3 長時間触るのは逆効果!

その1 触れ合いが愛情ホルモンを育てる

カメさんが大好きな飼い主さんは、カメが泳いだりエサを食べたりする姿をみるだけで「かわいい」と思い癒されることでしょう。

その気持ちや癒し効果は、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンを分泌します。
オキシトシンにはストレスや不安を低下させ、心を穏やかにする作用があると考えられているのです。

従って、愛するカメさんとの触れ合いは愛情ホルモンを増やす可能性大!
ストレスが緩和されることにより、腸の機能が正常化して良い細菌が育つきっかけになるかもしれません。

動物の癒し効果を活かした心理療法にアニマルセラピーというものがあります。
セラピストとして活躍しているのは主に犬や猫ですが、カメだって負けていないはずです!

その2 カメにも喜怒哀楽があることを知ろう

カメは大きな声で吠えたりせず、基本的に水の中や陸の上でのんびりしていることが多いため、あまり感情がなさそうに見えるかもしれません。

しかし、爬虫類で日本一といわれるレプタイルクリニックの院長先生も自身の著書で仰っているように、実は感情豊かで頭のいい動物なのです。

実際、我が家のカメさんは、毎日エサの時間になると激しい踊りで喜びを表現してくれますし、エサが頭に当たるなどで怒ったときは「シュー」という音を鳴らします。

カメにもしっかりと喜怒哀楽が存在しているので、当然、愛情を感じることもできるのではないかと思います。
信頼している飼い主さんとの触れ合いは、きっとカメさんの幸福度や健康にも良い影響を与えるはずではないでしょうか。

その3 長時間触るのは逆効果!

感情があるのと同じで、カメには個性があるため、その子によっては極度に触られるのを嫌がることがあります。
激しく暴れる場合や噛みつこうとする場合などは、遊ぶのを一旦中止しましょう。

我が家ではゼニガメさんの方が触られることに抵抗がないらしく、比較的おとなしくしています。ミドリガメさんはもともと気性が荒いといわれていますし、その日の機嫌によって反応が大きく違います。

基本的にカメは体を持ち上げられることを苦手としています。そのため、普段は水槽の中で触れ合うのが望ましいです。
気が向いたときに、少しだけ頭やあご、甲羅を優しく撫でてあげるだけでOK。
仰向けにさせる、尻尾をつかむ、手足をつつく、長時間触れる……などは避けてください。

水替えや散歩などで水槽の外に出すときは、カメさんが落ちないように、両手でしっかりと包み込んであげましょう。

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今回は、カメと飼い主が触れ合うことの効果や、ストレスにならない接し方をご紹介しました。

大好きなカメとの触れ合いは、飼い主さんにとって至福の時間ともいえます。
とはいえ、カメのストレスになっては元も子もありません。

お互いに幸せになるために、カメさんに喜怒哀楽があることを考え、過干渉せず適度にコミュニケーションを取っていきましょう!

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