20180925-011

カメの爪には血管が通っている!爪切りには注意が必要

前回の記事では、カメの爪が長いときにすぐできる対処法をご紹介しました。

我が家のカメさんは何年も爪を切らずに生きている子ばかりです。
爪が長いことが原因で病気になった、また怪我を負った子はいません。

しかし、カメさんが成体になるにつれて爪も長くなってくるため、あまりに長すぎる場合は切った方が良いこともあります。
カメの爪には血管が通っているため、長くなった爪が折れることで血管にダメージが加わる可能性があるからです。

今回は、カメの爪切りを自宅で行う際の注意点についてご説明します。

【カメの爪を自宅で切る!カメの爪切りで注意すること】

その1 切るのは1~2㎜程度
その2 ペット用の爪切りがベター
その3 止血剤を用意しておく

その1 切るのは1~2㎜程度

飼い主さんが爪を切るとき、何センチ単位の長さを切ることはないはずです。
それは、深爪しすぎると皮膚(爪床)が傷ついてしまうからです。
爪床には血管が通っているため、痛みを感じたり炎症を起こしたりする恐れがあります。

それと同じで、カメにとっても深爪は良くないことです。
人間のようにカメの爪にも血管が通っているので、切って良いのは血管のあるところの手前までです。

日光の下など明るい場所でカメの爪をよく観察してみると、黒い血管が透けて見えます。
ミドリガメさんは比較的分かりやすいですが、ゼニガメさんは体全体が黒いため、判断が少し難しいです。

一般的には、カメの爪切りは1~2㎜程度が限度と考えられています。
しかも、人間のように高頻度ではなく、多くても年に二回ほどにしておきましょう。

その2 ペット用の爪切りがベター

カメの爪を切るときは、犬や猫などペット用の爪切りを使うのがベターです。
もしくは、人間の赤ちゃん用の爪切りなどを使います。

以前、我が家のカメさんの爪を切ったときは、人間の赤ちゃん用の爪切りを使いました。
通常のはさみとは違い、先が丸くなっているのでカメの爪に負担がかかりにくいです。

カメの爪は非常に小さいため、大人用の爪切りやハサミなどは向いていません。

また、カメの爪切り用に新しい爪切りを用意しましょう。人が使用したものや汚れたものなどには細菌が付いている可能性があります。必ず清潔なものを使用してください。

爪切り後はヤスリで先端を丸めておきます。

その3 止血剤を用意しておく

カメの爪を切りすぎると出血することがあります。
出血すると傷口から細菌が入り、炎症を起こす恐れがあるので「たかが深爪」と楽観視できません。

万が一、出血してしまった場合のために、止血剤を用意しておくと良いです。
犬や猫などの爪切りでも深爪が起きることがあり、動物用の止血剤が市販されています。

また、傷口には炎症や感染症を抑えるための消毒液を付けてあげましょう。
爬虫類の怪我に対応したものを用意しておくと、いざというときに安心です。

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今回はカメの爪切りを自宅で行う際の注意点をいくつかご紹介しました。

実際にカメの爪切りをやってみると、カメさんが暴れたり手足を引っ込めたりするので大変です。
カメさんのご機嫌によっては、大人二人がかりでも諦めざるを得ないことがあります。

爪切り自体は慌てて行う必要はありません。
「血管の位置が分からない」「カメが暴れる」などの場合は、獣医さんに任せるのが望ましいです。
くれぐれも怪我や落下事故には気を付け、カメさんの体調と安全を第一に考えてあげましょう。

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