20180521-01

カメの落下事故の経過観察と内臓のダメージについて

前回の記事では、万が一カメが落下したときの対処法についてご説明しました。

実のところ、我が家のカメさんもひと月前にベランダの3階から落下事故を起こしてしまいました。カメさんは甲羅の長さ20㎝程度のミドリガメです。

低層住宅のため、共用部があって天井の高い建物に比べれば高さはありません。とはいうものの、3階ですから人が落ちても骨折する可能性が高いといえます。

しかしながら、落下事故を起こしたカメさんは現在も元気に生活しています。
今回は、前回の概要を踏まえ実体験をお伝えしていきたいと思います。落下事故の後に著者が取った行動が参考になれば幸いです。

【我が家のカメさんが落下したときの経過観察について】

その1 外傷や吐血の有無
その2 排便や呼吸の異常
その3 皮膚や尿、便の色

その1 外傷や吐血の有無

写真は我が家のカメさんが落下したベランダの様子です。

日光浴の最中、ふと見るとカメさんがいなくなっていることに気が付きました。その後、1階に下りて探していたところ、草むらの中で発見されました。
落下防止網の端にわずかな隙間があり、そこから下に落ちたと思われます。

発見時、日光浴で喉が渇いていたのか口を開ける動作をしましたが、吐血はしていませんでした。また、甲羅に目立った外傷もありませんでした。

抱きかかえるとバタバタ暴れていましたが、あまり動かさないように家の中に連れて戻りました。

その2 排便や呼吸の異常

カメには堅い甲羅があるとはいえ、体のどこかに大きなダメージを負っている可能性も考えられます。

頭や四肢にダメージがある場合、「気絶している」「鼻血が出ている」「足が動かない」など見て分かりますから、それは除外できました。

また、カメの背甲のすぐ下には肺があります。肺にダメージがある場合、呼吸がしにくいはずです。我が家のカメさんは動き回っており、口呼吸をしたり呼吸の音がおかしかったりすることはありませんでした。つまり、肺の異常も除外できます。

さらに、腹甲の下には胃や腸があります。これらの臓器にダメージを負った場合、排便が上手くいかない可能性があるでしょう。
我が家のカメさんは落下事故の翌朝、普通に排便しました。

ただ、目に見えないダメージを受けている可能性を考慮し、当日~3日後まではエサを一切与えないようにしました。

4~5日後からはごく少量のエサを与えて様子をみることに。食欲旺盛でフンまで食べてしまっている状態。
内臓にダメージがある場合、エサを食べても嘔吐してしまうことがあるといいます。我が家のカメさんにはそういった動きはありません。
しかし、油断は禁物なので、経過観察を続けることにしました。

その3 皮膚や尿、便の色

カメの生体に詳しい知り合いの方に伺ったところ、心臓を含めた臓器や気管、血管に深刻なダメージを受けた場合、血尿や血便をする、皮膚の色が変わる、口で息をするなど見て分かる状態になるケースが多いそうです。

落下の4~5日後に突然容体が悪化したという例もあり、著者も不安でしかたがありませんでしたが、我が家のカメさんは5日経過しても特に大きな変化はなし。むしろ、気温が上がるにつれて動きが活発になったといえます。

1週間が経過した頃から徐々にエサの量を元に戻し、日光浴をさせるようにしました。
二度と落下させまいと気持ちを新たに、室内にケースを置くようにしています。

我が家のカメさんは、落下するときにエアコンの室外機でワンバウンドしている可能性が高く、それが無傷で済んだ要因ではないかと思います。

しかし、カメさんの落下後、少しでも異常が見つかった場合はなるべく早く獣医さんに診てもらうことをおすすめします。
もっとも、カメさんを落下させないよう、外で日光浴させるときは細心の注意を払うようにしましょう。

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