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命に危険が及ぶ雌ガメの「卵詰まり」って?

前回の記事では、雄特有の病気についてご紹介いたしました。

カメさんの病気は早期発見してあげることが望ましく、早く治療にかかれば治る可能性も高まります。性別特有の病気というのは非常にやっかいなので、常に気を付けておきましょう。

「うちのカメさんは女の子だから関係ないわ~」と思った飼い主さん!
雄のカメさんにだけかかる病気があるならば、雌のカメさんも同じです。

雌ガメさんにしか起こらない“卵詰まり”はご存知でしょうか?
そう、今回ご紹介するのは、雌ガメさんに起こる“卵詰まり”についてです。

【雌ガメの飼い主が気を付けたい病気とは】

その1 女の子特有の「卵詰まり」って?
その2 卵詰まりの原因と症状
その3 卵詰まりはどうやって治療するの?

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その1 女の子特有の「卵詰まり」って?

生後4、5年くらいになったカメさんは、産卵を始めるようになります。つまり、赤ちゃんが産めるようになるということです。

成体のカメさんは、雄と雌で体の大きさに明らかな差が見られます。雌の方が大きいのです。それは、体中で卵を育てなければならないから。

しかし、必ずしもスムーズに卵が産卵できるとは限らず、体内に停滞してしまうことがあります。これを「卵詰まり」といいます。この病気は、飼育ケース内に雄がいない環境であっても起こり得るので注意が必要です。(この場合の卵は「無精卵」です)

その2 卵詰まりの原因と症状

卵詰まりの原因としては、卵を産む場所が整っていない、栄養不足などの理由の他、カメの体よりも卵が大きくなりすぎてしまうなど様々な要因が考えられます。

生後4、5年くらいの雌ガメを飼っている方は、カメさんの食欲がなくなった、元気がない……などの症状が見られる場合、一度この病気を疑ってみてください。

卵詰まりにならないようにするために、普段から気を付けておきたいことがあります。

・栄養バランスを整えること。カルシウムとビタミンは不足しがちです。
・適度に運動、日光浴させること。
・飼育環境を整えること。水温は常に28℃程度がベスト。

その3 卵詰まりはどうやって治療するの?

病院でレントゲンを撮ると、お腹の中に白くて大きな物が写り込むため、一目で発覚するでしょう。
卵詰まりを治療するには、促進剤を注射してもらう必要があります。が、それでも卵を産まない場合、手術をしなければならないことも。
卵詰まりは、カメにとっても飼い主さんにとっても大変な病気であることを理解しておきましょう。

カメさんに起こる性別特有の病気というのは、発症してしまうと飼い主さんの力だけではなんともならないことが多いです。

いざという時のために、かかりつけの病院を探しておくといいですよ♪
都内近郊であれば、レプタイルクリニックがおすすめです!

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