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いよいよトリミングについて説明します。一般的に使われるカットの道具から勉強しましょう。

第4回・・・いよいよトリミング本番!

こんにちは。Nannaです!
今回は、いよいよトリミングについて説明します。
最初は難しいって思うかもしれないけど、心配しないで。
一生懸命練習すれば、きっとあなたのワンちゃんも喜んでくれます。

ではさっそく、一般的に使われるカットの道具から勉強しましょう。
プロ仕様のものもありますが、市販のハサミで十分カットできますよ!

 ●トリミングの道具と説明

【コーム】
ドライングのあと、バサバサになった毛並を揃えたり、カットするときに毛を立たせるために使います。超必需品!

【ボブバサミ(ミニバサミ)】
ハサミの中でも一番小さくて軽いハサミ。細かい部分や足まわり、ヒゲカットの時などに使います。

【カットバサミ(または仕上バサミ)】
その名のとおりカットするためのハサミ。主にボディラインを平らに整えたり、耳の毛の長さを揃えたり、しっぽの形をつくる時に使います。

【スキバサミ】
2通りの使い方があります。ひとつは、毛の量を減らすとき。まだらにカットされた部分をぼかして、全体を自然な感じに見えるようにするとき。顔のカットに よく使われます。ぼやーっとふわふわに見せたいときはスキバサミ、顔のラインをハッキリ見せたいときはカットバサミ、と使い分けるといいですよ。

●ハサミについて

まずは、ハサミのそれぞれの部分の名前について説明します。
ちょっと難しいけど、取りあえず指の入る場所だけ覚えちゃいましょう。

●ハサミの持ち方

1、母指孔に親指を入れます
2、薬指孔に薬指を入れます
3、小指掛に小指を掛けます

 

 

●ハサミの動かし方

・親指は母指孔に深く入れず、軽く押さえる程度で。
・母指孔に入っている親指を動かして、動刃でカットします。薬指の静刃は絶対に動かしません。親指と薬指が一緒に動いちゃうと、毛をカットしにくくなります。

*最初は親指だけを動かすのはとっても難しいので、ちょっとした練習法をご紹介します。
1、まず、右手で持ったハサミに左手を添え、静刃を左人差指に平行におく。
2、静刃を動かさないようにしながら、親指を動かす。(1日50回くらい練習してみましょう!)

●バリカンについて

とくにシーズーのサマーカットの時に用います。部分的にも全身にも使えて便利。
コード付き、コードレスの2種類あるので、使いやすいものを選びましょう。

○良い例 バリカンの大きさにかかわらず、こんな感じで軽く握るように持ち、ワンちゃんの皮膚(毛)に対して平行に使います。

 

×悪い例 上から握るのはNG

 

×悪い例 持ち方はOKですが、皮膚に対して立たせるように(直角に)置くのは×

 

■使う刃のmm数は?

・主に使うのは、1mm、2mm、3mm、5mmの4種類。犬種や刈る部分によって使い分けます。

*お散歩カットなど足首まで刈るときは、1mmの刃は必需品。
あまり大きい刃だと、足裏の肉球を挟んだりしてケガの元になるので注意!

■体にバリカンをかける時は?

1、ワンちゃんの皮膚をつまんで伸ばします。
*皮膚をしっかり伸ばすことによって、刈りムラとケガを防ぎます。バリカンを持たない方の手で、必ず伸ばしてあげましょう!

2、刃を寝かせて軽く押しあて、皮膚と平行に刈っていきます。
・刈り方の種類

【並ぞり】 毛の流れに沿って刈ること

【逆ぞり】 毛の流れに逆らって刃を進めること

*超短めにカットするときや、毛玉が多くて全身にバリカンをかけるときなどに逆ぞりをします。
逆ぞりの時も並ぞり同様、バリカンと反対方向に皮膚を引っ張ります。
*おしりを刈るときには、同じ方向に刃を進める場合もあります。

 

さて、基本的なハサミとバリカンの使い方について分かっていただけましたか?
次回はとうとう本番、ワンちゃんをカットしてみましょう。お楽しみに!

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この記事は都合により、連載途中で終了となってしまいました。
基本的な方法は、掲載のとおりですので、この先はご自分のワンちゃんをカットしていただいている、プロのトリマーさんのやり方をよーく見て研究してください!
ワンちゃんにも個人差がありますので、様子を見ながらその子に合ったトリミング方法を見つけてあげてくださいね♪

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