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正しいペットケアで、楽しいペットライフを!知っておきたいトリミングの基礎知識と用語について。

第1回・・・ペットケアについて知ろう!

みなさん、初めまして。Nannaです。トリマーとして、ワンちゃんたちのケアをしています。
お仕事は大変だけど、大好きなワンちゃんとふれあうことができて、とっても充実した毎日です。

ところで、知っているようで意外と知らないペットケアのこと。
このコラムでは、初めてペットを飼う人にも分かりやすく、基本的なペットケアについて紹介します。
ペットの健康を守るのは、飼い主さんの責任。
正しいペットケアをしてあげて、楽しいペットライフを!
それでは初回は、知っておきたいトリミングの基礎知識と用語について。
耳慣れない言葉が出てきても、びっくりしないでね。

●グルーミングやトリミングってなに?

グルーミングとは、ブラシをかけたり爪を切ったりシャンプーをしたり、というお手入れ全般のことで、トリミングするまでの手段です。
トリミングとは、簡単に言うとワンちゃんの毛をカットすること。グルーミングのなかのひとつの方法です。

 ●ワンちゃんにはなぜグルーミングやトリミングが必要なの?

犬のお手入れは、ただキレイに見せるためだけではなくて健康を保つためにも欠かせません。放っておくと、こうなっちゃいます。

(1) 体のあちこちに毛玉ができ、皮膚が乾燥して皮膚病になります。
(2) フケやノミ、ダニが発生します。
(3) のびすぎた爪が腐ったり、自分で噛み切ったりします。
(4) 耳ダニや外耳炎の原因になります。

……このようになる前に、正しいお手入れをしてあげましょう!

●いつ頃からトリミングをすればいいの?

一番いいのは、子犬の頃から慣らすこと。ハサミやスリッカー(ブラシの一種)などに触れさせ、こわくないよーって思わせてあげましょう。大切なのは、毎日少しずつ繰り返すこと、スキンシップを十分にしてあげること、そしていいコにしてたらいっぱい誉めてあげることです。犬は学習します。毎日の積み重ねがポイント。

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*ワンちゃん豆知識*

一般的には生後2ヶ月くらいから徐々に慣れさせて、4ヶ月くらいからトリミングをはじめます。スキンシップの時には、耳や口まわり、おなかも触らせるクセをつけましょう。

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●お手入れの時に気を付けるポイントは?

ワンちゃんにとってお手入れの時間はけして楽しいものではありません。ごくまれに「シャンプー大好き☆」ってワンちゃんもいますが、ほとんどのコはお湯がキライ、ブラッシングがキライです。おうちでシャンプーやトリミングをするときは、一人ではなく、必ず二人で行いましょう。ワンちゃんも安心します。シャンプーの時はおさえる人と洗う人、トリミングの時はおさえる人とカットする人。二人で協力しあってワンちゃんに不安を与えないことが大切です。

●グルーミングの用語と説明

【1. ブラッシング】

ブラシをかけることです。毛並みを整えると同時に、皮膚に刺激を与えて血行を良くします。ピンブラシ、スリッカー、ラバーブラシなどの道具を使用します。

ピンブラシの使い方

力を抜いて手に軽く持ち、回転させるように動かすのがコツです。マルチーズやシーズー、ヨーキーなどの長毛種には必ずピンブラシを使いましょう。被毛を傷めることなく、キレイにお手入れできます。

スリッカーの使い方

皮膚を傷つけやすいので、なるべく軽く持ち、無理にひっぱらずに平行に動かしましょう。スリッカーにはハードとソフトの2種類がありますが、ハードはテリア種や毛の硬い短毛種のワンちゃんに、ソフトはマルチーズやトイプードルなど長毛種のコの毛玉をほぐすときに使います。換毛期(毛の生えかわる時期。年2回あります)にも役立ちます。

ラバーブラシの使い方

主に換毛期に使います。特に、短毛種には超便利!S・M・Lの3種類のサイズがあるので、ワンちゃんの大きさに合わせて選びましょう。

【2. コーミング】

コーム(くし)をかけること。毛並みを揃え、死毛を取り除きます。

コームの使い方

ブラッシング後、毛並みが整ったことを確認してから行います。粗目と細目があるので、どちらかの端を持ち、毛をかき分けて根元から毛先に向かってかけます。毛玉でコームが入らない時は、毛玉の根元を親指と人差指で持ち、コームをたてに入れて軽くとかすと取れます。無理にひっぱらないように注意。

【3. ベイシング】

入浴させることです。薬を使う薬浴なども含まれます。

【4. シャンピング】

シャンプーで体全体を洗うことです。血行を良くしたり被毛をほぐしたしするとともに、切れ毛・折れ毛や皮膚病を予防します。脱臭効果もあります。シャンプー液はワンちゃんに合ったものを選びましょう。アレルギー用の低刺激シャンプーもあります。なにを使ったら良いか分からないときは、パピー(子犬)用シャンプーが無難。どのシャンプーも原液のままではなく、約3倍に薄めて使いましょう。

 

ひとくちにトリミングといっても、いろんな段階があることが分かってもらえたかな?使う道具もさまざまです。でも、いっぺんに覚えなくても大丈夫。ゆっくり勉強していきましょう。
次回は、正しいシャンプーの仕方について。お楽しみに!

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