カメが片目を瞑るのはどんな時？反射的な動作の場合もあれば病気の可能性も！？

朝晩は鈴虫の鳴き声が聞こえるところもあり、少しずつ秋に近づいている気配を感じますね。
しかし、まだまだ暑い日が続いています。
カメさんを日光浴させる時は、熱中症や脱水症状に十分注意を払う必要があるでしょう。

日光浴が大好きなカメは、日光浴している最中に目を閉じたり眠ってしまったりすることがあります。そういう時は大抵両目をつむっているものなのですが、カメは片目を瞑ることもあるって知っていますか？

今回は、カメが片目を瞑る動作についてご説明していきます。

【カメが片目を瞑るのはどんな時？反射的な動作～病気の可能性まで】

私たち人間は、眩しい光に晒されたり物が目の前に近づいたりした時には、反射的に目を閉じるものです。この行動は「眼斂反射」「瞬目反射」などと呼ばれています。

カメも人間と同じで、目の前に何かが現れたり、見慣れないものが近づいたりすると片目を閉じることがあるのです。
多くの哺乳類でメカニズムが研究されており、カメでの研究例も存在するといいます。

実際、我が家のカメさんも指を顔に近づけると片目を閉じますし、誤って餌を落としてしまった時にも片目を瞑ることがあります。
水槽の近くにぬいぐるみやマスコットなどが置かれている時も、警戒しているのか片目を閉じていることがあるので、警戒しているサインともいえるでしょう。

夜も更けてきたころ、ふとカメさんの様子を見ると、片目をつむっていることがあります。
その後、電気を消してからもう一度様子を見に行くと、両目をしっかり閉じて眠っていることが大半です。

つまり、この場合はカメが片目を瞑る理由として考えられるのが、「眠たい」と「電気が眩しい」の二つです。
飼い主さんの中にも、「眠たくて目が開けていられない」という経験をされた方はいると思います。

人間ならば声に出して「明るくて寝られないから電気を消して」と言えますが、カメさんは声に出して伝えられないため、片目を閉じて合図を送っているのでしょう。

健康なカメに関しては、片目を瞑る動作は単に反射的なものだと考えられます。
飼い主さんも「かわいいな」と思いながら、カメさんのストレスにならない環境づくりをしてあげるだけで問題ありません。

しかし、カメの瞼が腫れている時や片目をずっと閉じたままの時は注意が必要です。

ビタミンAの欠乏による“ハーダー氏腺炎”という目の病気にかかっている可能性があります。
放置しておくと、目が開かないことで動きが鈍くなり、餌も食べなくなってしまいます。
生死を左右する重大な病気であるため、一刻も早くカメを診てもらえる動物病院に連れて行ってください。

ハーダー氏腺炎は生後一年未満の赤ちゃんカメがなりやすく、日光浴不足や栄養の偏り、水質悪化などが原因です。
日ごろから日光浴をさせたり、栄養バランスの良い餌を与えたり、水をこまめに換えるなどして対策しましょう。

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今回はカメが片目を瞑る動作についてご説明しました。

一時的に片目を閉じているだけであれば、あまり神経質になる必要はありません。
カメさんをあまり驚かせないようにする、夜遅い時間になったら電気を消す…くらいの配慮で十分だと思います。

ハーダー氏腺炎の疑いがある時は、おそらくカメさんの動きや食欲に大きな変化があるはずです。
小さいカメさんは体調が悪化しやすいため、迷った時は獣医さんに相談することをお奨めします！