誤った使用方法は故障や火災の原因に…カメ専用ヒーターにおいての注意点!
2020年もいよいよ春を迎えました。新しい出会いの季節に、初めてカメさんをお迎えするという方、新しい子を飼ってみようと考えている方もいるかもしれません。
新型コロナウイルスの流行で外出を控えている人も多いかと思いますが、外に出るとまだ風の冷たさを感じる日もありますね。
カメは長寿ですが寒がりな生き物です。気温の低い時期、カメの飼育で必須となるアイテムがカメ(爬虫類)専用ヒーター。
上手く使えば最低でも1年間は使用できますが、誤った使い方をするとその日のうちに故障してしまうことも……。また、火傷や火災などに繋がる恐れもあります。
そこで、今回は、カメの専用ヒーターを使用するときの注意点をご説明します。
【カメ専用ヒーターを使用する上での注意点!長持ちさせるためのポイント】
その1 安全装置の仕組みを理解しておこう
その2 水の外で電源を入れないこと
その3 適切な性能のものを選ぶ
その1 安全装置の仕組みを理解しておこう
カメのヒーターは水中で使用するためのものですから、基本的には水の外で電気ストーブのように水槽を温める機能はありません。
多くのヒーターには空焚きを防止するための安全装置として、温度センサーが搭載されています。ヒーターの外箱や取扱説明書にも記載されていますが、空気中で電源が入る(コンセントを差す)と温度センサーが働き、通電が遮断されます。
センサーが機能しても、すぐに電源を切れば通常通り使用できるようになります。しかしながら、空焚き状態が続き温度センサーが壊れてしまうと、今度は温度ヒューズが働きます。
一度温度ヒューズが機能してしまうと、そのヒーターは再利用できなくなるため注意が必要です。
意外かもしれませんが、安全装置の存在を意識しておくことが長持ちさせる需要なポイントです。
その2 水の外で電源を入れないこと
安全装置を機能させないためには、水の外で電源を入れないことが一番の対策法といえます。
実際に使用している飼い主さんは経験があるかもしれませんが、水換えの時に「ついうっかり……」水を入れる前にヒーターをコンセントに差してしまうことがあるのです。
また、ヒーターを水槽の外に出すときも、電源を切ってすぐに空気中に出すのではなく、15分程度置いてからが望ましいです。
私もついうっかり、水を入れる前にヒーターをONにしてしまい、購入初日に故障させたことがあります。(温度センサーがないヒーターの場合、すぐにヒューズが働いてしまうからです。)
ヒーターが故障するだけならまだしも、火災の原因にもなりかねません。
我が家でも一度、プラスチックが溶けるような臭いで空焚きに気が付いたことがあります。
外出する際は入念にヒーターの状態をチェックしておきましょう。
その3 適切な性能のものを選ぶ
水量に対してワット数が低すぎる、また高すぎるヒーターを選ぶと、本来の機能が得られないどころか、カメさんの健康を害する可能性があります。
必ず水量に合ったヒーターを使用するようにしましょう。多くの製品では、外箱に「~リットル用」などの記載があるので参考にしてください。
心配であれば、水温計を併用することをお奨めします。常に水温を把握しておけば、予期せぬ故障が起きても安心です。
また、ヒーターは長時間使用していると高温になるため、カメさんが直接触れると火傷する恐れがあります。ヒーターカバーを付けるか、ヒーターカバーの付いた製品を選びましょう。
同様の理由から、小さなバケツや浅い水槽での使用は避けた方が良いです。
----------
今回は、カメ専用ヒーターの取り扱いで注意したいことをご説明しました。
バスキングライト同様、寒い時期にカメさんの生活環境を改善するための必需品であるヒーター。
しかし、使用方法を誤ればすぐに故障してしまったり、カメの健康を害したり、火災に繋がったりすることがあります。
今回ご紹介した注意点を参考にしていただき、取扱説明書をよく読んでから安全に使用しましょう!