新しい家族を迎え入れる飼い主さんへ!ペットショップでのカメの選び方を教えます
前回はカメの購入に必要な手続き、動物販売時説明書とサインの内容についてご説明しました。
カメの飼い主になるということは新しい家族を迎え入れることと同じです。
生き物であるカメさんを責任もって引き取る!という“約束”の意味でも、書類の確認や署名などは必要だと思います。
カメを家族の一員にしたのであれば、長生きさせてあげるのが飼い主の役目です。
しかし、残念ながらすべてのカメさんが健康な体で生まれてくるとは限りません。
そのため、不健康な個体を選んでしまうと、すぐ病院に連れて行く必要が出ることも。
そうならないために、ペットショップでのカメの選び方のコツを知っておきましょう!
【健康な子を見極める!カメを選ぶ時にチェックすること】
その1 元気に動き回っているか
その2 甲羅やからだの状態が良好か
その3 エサをしっかり食べているか
その1 元気に動き回っているか
カメさん選びで最初に見ておきたいのが、その子の“動き”です。
基本的に、健康状態の良いカメは元気に動き回っています。
しかし、健康状態が悪く病気にかかっているカメは、ほかの個体よりも動きが鈍い傾向にあります。
なんとなくぐったりしている、水面に浮いているという個体は避けた方が良いでしょう。
特に、ミドリガメさんは比較的活発なため、健康であれば動きで判断しやすいです。
実際、我が家のミドリガメさんはペットショップにいたときからパワフルでした。
店員さんが持ったときに、逃げ出してしまいそうなほどです。
ゼニガメさんはおとなしい性格の子が多いからか、泳がずにじっとしている子もいます。
そのため、動きで見極めるのは難しいかもしれません。
私は岩の上でじっとしていたゼニガメさんをお迎えしましたが、4歳を過ぎた今も病院にかかったことは一度もありません。
その2 甲羅やからだの状態が良好か
個体によっては、何らかの病気にかかっていても動き回る場合があります。
カメを選ぶときは、甲羅を含めからだの隅々まで状態をチェックしておいた方が良いです。
- 目がパッチリと開いていること。半開きになっている、腫れている個体は避ける。
- 口が開きっぱなしになっていないこと。
- 鼻水や血が出ていないこと。
- 耳が腫れていないこと。
- 爪が欠けたり折れたりしていないこと。
- 皮膚にカビやただれがないこと。
- 手足を引きずっていないこと。傷などがないこと。
- 甲羅がきれいな円になっていること。変形している、欠けがある個体は避ける。
- 甲羅が十分に固いこと。柔らかい個体は避ける。
- 肉付きが良く痩せすぎていないこと。
以上がカメの健康状態を見るときの基本事項となります。
その3 エサをしっかり食べているか
健康状態が悪いカメさんは、エサを食べない傾向にあります。
そのため、しっかりとエサを食べている個体が望ましいでしょう。
また、ショップではどのようなエサを与えているか確認しておくと良いです。
配合飼料ではない場合、偏食している可能性があります。
ショップで乾燥エビや生エサばかり与えている場合、家に連れ帰った後に偏食を治すのに苦労します。
ベビーのカメさんを育てるのが不安だという方は、あえて成長が進んだカメを飼うのもアリです。
店によってはベビーと一緒にある程度成長した個体を置いているところもあります。
いずれの場合もできればカメを持たせてもらい、体重の重い方を選ぶと良いです。
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今回は、ペットショップでのカメの選び方のコツをご説明しました。
本来、カメは長生きする生き物。
せっかくお迎えしたカメさんが、すぐに死んでしまったら悲しいですよね。
カメさんとの楽しい生活を実現するためにも、個体選びは慎重に行いましょう!