アパートでカメと暮らしたい!「ペット不可」の賃貸物件でカメを飼うことはできる?
10月も中旬を過ぎ、いよいよ秋本番という感じです。
朝晩の冷え込みからカメさんを守るために、ヒーターを付け始めた飼い主さんも多いことでしょう。
さて、皆さんはどのような住まいでカメさんを飼育していますか?
戸建て、アパート、マンション……などさまざまだと思いますが、賃貸の場合、意外と「ペット不可」という物件が多くあります。
内緒で飼っている飼い主さんもいますが、実際のところ「ペット不可」の賃貸物件でカメを飼うことはできるのでしょうか?
【賃貸物件でカメを飼うことはできる?できない?】
その1 契約書の内容による
その2 大家さんの許可をとればできる
その3 共用部分では絶対に飼わないこと
その1 契約書の内容による
賃貸物件でカメを飼うことができるかどうかは、基本的には契約書の内容によります。
まず、「ペット可」とされている物件であれば、ペット全般の飼育が可能です。
しかし、「ペット不可」「ペット飼育は不可」と記載されている場合があります。
この場合、ペット全般の飼育が不可能とみなされます。
契約書によっては「犬や猫、鳥類の飼育は禁止」と書かれているものもありますが、爬虫類であるカメも原則的には不可と認識した方が良いでしょう。
万が一無断でカメを飼っていることがバレたら、退去勧告を受ける可能性もあります。
カメではあまり例がありませんが、部屋の原状回復のための費用を支払わなければならないこともあるようです。
その2 大家さんの許可をとればできる
とはいうものの、カメは鳴き声も出しませんし、きちんと水替えしていれば臭いが室外に漏れることはないです。
そのため、犬や猫、鳥類などと違い、大家さんや管理会社の許可が下りる可能性が高いです。
まずは賃貸物件に入居する前に「カメを飼ってもいいですか?」と聞いてみるのがベストな選択肢ではないでしょうか。
築年数が新しい物件や人気物件などでは許可がもらえないケースがほとんどですが、そうでなければ「カメくらいなら大丈夫です」と言ってもらえるかもしれません。
特に、築年数の古い物件や総戸数の少ない物件、空室の多い物件などでは許可が下りやすいです。
入居前に交渉するのが望ましいですが、入居してからカメを飼いたいと思った場合も、やはり大家さん(管理会社)の許可をとった方が無難です。
その3 共用部分では絶対に飼わないこと
「カメさんを内緒で飼い続けよう」という飼い主さんも
「許可をもらったので堂々とカメさんが飼える!」という飼い主さんも
カメさんの飼育は専有部分のみに留めておきましょう。
というのも、アパートやマンションの共有部分に水槽が置かれていたら他の入居者の歩行を阻害してしまいます。
また、水槽の材質によっては怪我の危険も生じます。
場合によってはカメさん自身の安全も保証されません。
ペットの飼育がバレる、大家さんや管理会社にクレームが入る理由は他の入居者からの連絡がもっとも多いと考えられます。
他人に迷惑をかけるようなペットの飼育は契約書に違反するだけでなく、消防法に違反する可能性もあります。
共用部分では絶対に飼わないようにしましょう。
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今回は「ペット不可」の賃貸物件でカメを飼うことができるのかどうかについてご説明しました。
結論からいうと、ペット不可の賃貸物件でカメを飼うことができるかどうかは“ケースバイケース”です。
大家さんや管理会社の許可をもらった場合でもそうでない場合でも、室内を汚したり傷つけたりしてはいけません。
退去時にトラブルにならないためにも、部屋を清潔に使用するようにしましょう。
また、やむを得ない状況からカメさんを飼えなくなったとしても、川や池に捨てることは絶対にしないでください。
きちんと許可を得てから飼育すること。
それが、カメさんにとっても飼い主さんにとっても一番良いのではないでしょうか。