カメがなかなか大きくならない!原因や病気の可能性について
気候の良い春の時期にたっぷり日光浴をさせて、夏の食欲旺盛な時期にたっぷりエサを食べさせる!夏から秋にかけて、カメさんの成長が著しくなることでしょう。
しかし、飼い主さんの中には「カメがなかなか大きくならない」と心配している方もいると思います。
以前、カメがどんな風に成長していくのかご説明させていただいたことがありました。
個体差があるという結論でしたが、より詳しい原因を知ることで飼い主さんの不安も解消されるはずです。
もしかしたら、飼い方に問題があったり病気の可能性があったりするかもしれないからです。
そこで、今回は、カメが大きくならない原因についてご紹介します。
【カメの成長が止まった!?考えられる原因まとめ】
その1 個体差や性別の違い
その2 エサの量が少ない
その3 栄養失調
その1 個体差や性別の違い
単純に個体差が原因という場合もあります。
人間にも体の大きい人小さい人さまざまな人がいますから、カメにも個体差があっても不思議ではありません。
一年後には甲羅の全長7㎝程度、成体になると雄は15~20㎝程度、雌は20~25㎝程度になるのが一般的とされています。しかし、これはあくまでも目安です。
写真のように、我が家のカメさんは個体差が大きく、特に雄と雌の成長度合いが著しく違います。
左側の大きい子は二匹とも雌、右側の小さい子は雄と思われます。
しかも、雌のカメさんの方が後に生まれています。年長者である雄のカメさんは一番成長が遅れています。
このことから、やはり個体差や性別の違いも一つの原因と考えられます。
その2 エサの量が少ない
カメは日光浴をしたりエサを食べたりして成長していきます。
そのため、日光浴が不足していたり、エサが少なかったりすると成長が遅くなると考えられます。
あえて成長を遅らせて小さいまま飼うという方もいるようですが、カメさんにとってはあまり良くないため推奨されていません。
ただ、カメ自身の意志でエサを少量しか食べない場合、どうしても体が大きくなりにくいです。
実際、我が家のカメさんもエサをたくさん食べる子は成長が早く、そうでない子は成長が遅いです。
先ほどご紹介した雄と雌のカメさんですが、雌の二匹は食欲が旺盛でエサをあげてもキリがないくらい食べます。
一方、雄の子はエサの食いつきは良いのですが、片手で数えられる程度しか食べません。
かといって特に変わった症状があるわけでもなく元気に生活しているので、現状は病気が原因とは考えられません。
その3 栄養失調
カメがなかなか大きくならない原因でもっとも厄介なのが、栄養失調です。
エサの量があまりにも少ない、不適切なエサを与えている、日光浴不足などの状態が続くと、栄養失調になってしまうことがあるといいます。
カメの栄養失調は「チアミン欠乏症」とも呼ばれており、症状の一つに大きくならないことや体が痩せていることなどが挙げられます。
また、目が落ちくぼんでいる、食欲がないなどの症状も特徴の一つです。
冷凍魚や貝類のエサを与えることでチアミン(ビタミンB1)の不足で起こるのが原因だといわれています。
チアミン欠乏症の場合は獣医さんに適切な治療をしてもらう必要があります。
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今回はカメが大きくならない原因をいくつかご紹介しました。
同時に飼い始めたカメさんに個体差が生じるのは珍しいことではありません。
しかし、栄養失調の症状がみられる場合、病院で診てもらうのが良いと思います。
カメさんに変わった症状がないか、飼い主として普段からしっかりチェックしておきましょう!