体験レポート★愛猫のご飯の好みを調べてみよう!
先日、動物がテーマのテレビ番組で、あるタレントさんが「うちの猫はグルメで、煮干しの頭としっぽだけを残す」と話していました。そう、うちの愛猫、蘭ちゃんも同じです。煮干しを与えると、頭だけを残して食べます。猫がグルメかどうかはわかりませんが、少なくとも好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと、食べ物の好みがはっきりしています。
蘭ちゃんのご飯は、基本的にドライフード、通称“カリカリ”です。蘭ちゃんは2歳のときにネットで知り合った方から譲り受けた猫で、以前の名前は“おかか”でした。かつおぶしが好きだったのでしょうね。うちでは蘭ちゃんと名前をつけたのですが、すぐ新しい名前になじんでくれました。
以前の飼い主さんから、猫缶は食べない、と聞いていました。毎回ドライフードだけでは飽きるだろうと思い、かつおぶしや煮干しをトッピングすると喜んで食べました。特に食欲がないときでも、スペシャルメニューとして好みのものをトッピングすると食べてくれます。最近はトッピングに馴れてしまったのか、ドライフードだけを出すと、すごい大きな口、声量で鳴いてトッピングを要求します。
これがトッピングに使っている、じゃこにぼしです。青魚のDHA,EPAをたっぷり含んだ、犬猫用スナックです。自然素材で作られており、無着色、無香辛料で、国産というのも安心です。ダシなどに使う人間用に売られている煮干しより柔らかめです。
愛猫の好みを確認するために、実験をしてみました。ドライフードは同じで、煮干しをトッピングしたもの、かつおぶしをトッピングしたもの、何もトッピングしないものを3つ用意しました。
いったん別室で待機させていた猫を、ドアをあけて部屋に入れて、どの皿を食べるか、様子を見ました。
実験結果が出ました。真ん中のお皿(かつおぶしトッピング)をほぼ完食。右と左のお皿にも顔を入れてニオイを嗅いだものの、ほとんど真ん中のお皿のみに集中していました。やはり、“かつおぶしのせ”が好きなよう。さすが、以前“おかか”ちゃん、子どもの頃に好きな味が好きという納得の結果です。
次に、「食欲がないときは、フードを温めるといい」という話を聞いたので、実験してみました。フードを温めるとニオイが強くなり食欲をそそるそうです。
左が普通のドライフード、右がレンジで軽く温めたドライフードです。
蘭ちゃんは、瞬時に食べる方を判断し、左の、温めない方のフードを食べました。味をみるというより、ニオイで判断するようです。鼻にシワを寄せて夢中で食べていますね。先代の猫は、好きなものを食べるとき、特別美味しいときは「美味しい」と言葉で言う代わりに「ニャンニャンニャン」と喉の奥でうなりながら咀嚼していました。
どの程度温めたらいいか、わからなかったので、猫舌には熱かったのかもしれません。ちなみに、食欲がないとき、歯が痛いときは、ドライフードを少しお湯でふやかしてあげるのもいいそうです。
そして、猫に人気のおやつといえば、「CIAO ちゅ~る」があります。飼い主の手から食べさせてあげられるスティック状の液状おやつなので、コミュニケーションが深まりますし、とても食いつきがいいと評判です。
しかも、チャオチュールを食べているときは、こんなふうに目を細めます。猫は美味しいと感じるとき、まぶたを半分以上閉じてリラックスした表情をします。チャオチュールを食べているときは、こんなふうに、美味しいものに満足している顔が間近で見られるので、飼い主もハッピーな気持ちになります。
しかし、チャオチュールもいろいろな味の種類があり猫により好きな味、苦手な味があります。蘭ちゃんは、日本海産かに、黒毛和牛入りといった高級な種類は一口も食べず、「かつおぶし味」が一番好きです。チャオチュールを入れた容器のふたを開けるだけで、遠くからでも飛んでくるほどの大好物ですが、うちの場合は、単調な毎日のお楽しみ“ふれあいおやつタイム”として、一日1本だけあげるようにしています。
猫には好みもありますし、舌もメンタルも意外にデリケートです。必要な栄養素を考え、かつ身体の大きさや好みに合わせた食事を与えましょう。皿や皿を置くマット、周りを清潔にして、静かで落ち着いた場所で食事ができるように気を配りましょう。
また、猫が大好きでも、与えてはいけないものがあります。イカ、タコ、ネギ、タマネギ、魚や鶏の骨、人間用の牛乳、チョコレートなどです。猫が欲しがっても消化が悪いもの、添加物が多いもの、生のものなどは、健康と万が一を考えて、慎重に与えましょう。