カメさんがいる家でバルサンを焚きたいときはどうすればいい?
引っ越し業者の繁忙期を避けるため、12月~2月の冬の時期に引っ越しを行う予定だという方もいると思います。
飼い主さんが引っ越すということは、大切な家族の一員であるカメさんもいっしょに引っ越すということ。
皆さんは、引っ越し先でまず何をしますか?
新居ではいろいろやることがありますが、“バルサンを焚く”ことを忘れてはいけません。
……しかし、カメさんがいる家でバルサンを焚くことはNGです。
「引っ越し先で」という方はもちろん、今住んでいる家でバルサンを焚きたいとき、カメに害を与えないためにはどのような対策を行えばよいのでしょうか?
【カメのいる家でバルサンを焚きたい!どうすれば安全に行える?】
その1 カメのいる空間でバルサンは絶対ダメ
その2 カメのエサも屋外に出しておこう
その3 バルサン以外の方法で害虫駆除する
その1 カメのいる空間でバルサンは絶対ダメ
バルサンの公式サイトにも掲載があるように、バルサンは犬や猫、小鳥などのペットがいる部屋で使用することはNGとされています。
特に、金魚などの魚類には毒性が強いといいます。ですから、カメにとっても害になることは言うまでもありません。カメがいる空間でバルサンを焚くことは絶対にやめましょう。
バルサンを焚く時はカメを屋外に出し、煙がかからないようにします。
ただ、冬の外気はカメにとって寒すぎます。外に長時間出しておくのもNGです。バルサンを焚いている間だけ、どこか暖かい場所に連れて行ってあげましょう。
夏の場合は、日陰で水温が上がらないような場所に数時間置いておくくらいなら問題ないと思います。
そう考えると、カメがいる家でバルサンを焚くなら、気候の良い春や秋が理想的かもしれませんね。
その2 カメのエサも屋外に出しておこう
バルサンを焚く時は、「人間が食べる食べ物や食器類に煙がかからないように」とメーカーが推奨しています。
つまり、食べ物に薬剤がかかると何らかの害が及ぶ恐れがあるということです。
そのため、カメが口にするエサ類(ビタミン剤含む)も、念のため外に出しておくことをおすすめします。
カメの配合飼料は生ものではないため、直射日光が当たる場所でない限りめったに腐ることはありません。
それよりも、薬剤が付着したエサをカメが食べることの方が危険だといえます。
できればカメの水槽も屋外に出しておくと良いです。
スペースの問題でどうしても不可能な場合、大きめのごみ袋などで煙がかからないようにします。その場合、バルサン後は水槽をしっかりと洗い、新しい水に替えておきます。
その3 バルサン以外の方法で害虫駆除する
メーカーは「ペットが魚や昆虫の場合、バルサンを焚いた部屋に3日間入れないように」と注意喚起しています。カメも本来であればその方が良いのでしょう。
しかし、3日間ずっと部屋の中に入れないというのは難しいのが現状です。
実際に我が家でバルサンを焚いた時は、部屋を十分に換気した後、翌日の夜にはカメを部屋に入れました。
日中窓を開けて換気を続けていましたし、特にカメさんの体調に異変はありませんでした。
ベビーのカメさんを飼っている家では、バルサンではない方法で害虫退治を行うことも考えてみてください。アロマオイルや超音波式の機器なども害虫に効果的です。