雄のカメさんにだけ起こる病気って何!?
前回の記事では、カメの性別の見分け方についてご説明いたしました。
カメの飼い主さんは、ある程度の大きさになったら性別の予想をつけておくと、万が一カメさんが病気になった時、慌てずに済みます。
カメには様々な病気の症状がありますが、その中でも性別によってかかる・かからない病気があるんです!それを知っておけば、早めの対処ができますからね☆
ということで、今回は、“雄のカメさんにだけ起こる病気”についてご説明いたします。
【雄ガメの飼い主が気を付けたい病気とは】
その1 雄の尻尾が太い理由
その2 男の子にしかない陰茎脱
その3 カメの病気は命に関わる
その1 雄の尻尾が太い理由
カメさんの甲羅が10㎝前後になると、「もしかしてこの子は雄かもしれない」と判断ができます。
その判断材料の一つが、前回ご説明した“尻尾の太さ”です。単体で飼っている場合、判断が難しいこともありますが、雌を同時に買っていれば一目瞭然です。
雄の尻尾は太さがあります。なぜなら、そこに性器が収まっているからです。通常は、排泄時に性器を出すことが多いといわれています。「お尻から何かが出ている!?」と思ったら、それはおそらく性器だと思います。
その2 男の子にしかない陰茎脱
尻尾から性器が露出してしまった状態になると、最悪の場合切断手術が必要になります。
これは、「陰茎脱」という病気で、初めて見る飼い主さんはびっくりしてしまうことでしょう。人間に例えると脱腸のようなものなので……。
症状の見た目が派手なので、この病気にかかるとすぐに分かるとは思います。また、同時に食欲がなくなったり、動きが鈍くなったりなどの症状も見られます。
ビタミン不足や細菌に感染することで起きます。
なお、この病気はミドリガメよりゼニガメの方がかかりやすいといわれています。
その3 カメの病気は命に関わる
雄の陰茎脱は、すぐに病院で診てもらう必要があります。飼い主さんは慌てずに行動しましょう。
軽度の状態であれば、抗生物質などで治療してもらえば問題ありません。が、重度になると、切断手術を行わなくてはなりません。その場合では排泄には支障をきたさないので安心してください。
しかし、単なる笑いごとではなく、この症状を放置しておくと炎症が悪化し命に関わります。
食欲がなくなるということは、栄養不足にも直結するため、カメの病気は陰茎脱に関わらず命を脅かすということを覚えておいてくださいね!