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猫と快適に暮らす② 猫と遊んでストレスを解消しよう

猫は、意外に手がかかりません。散歩もトイレのしつけもいらず、予防注射もありません。自由に過ごすことを好みますが、猫は基本的に遊ぶことが大好きです。特に室内飼いの場合は退屈しないように、ストレスがたまらないように遊んであげましょう。飼い主のストレスも解消できますよ。

なぜ猫と遊ぶ必要があるのか?

動物好きなら「犬と私の十戒」をご存じの方も多いと思います。作者は不明ですが、犬が飼い主に「私を飼う時の10の心得、お願い」を語りかける短編詩です。
十の項目のなかに「あなたには仕事や楽しみもあるし、友達がいるけれど、私にはあなたしかいないのです」「私は十年か十五年位しか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいてください」とあります。猫も同じです。ご飯を食べて、寝る以外に、何の予定も義務もありません。室内飼いなら、家の中と飼い主家族が全てです。ほったらかしでいいのでしょうか?

先代猫のゴンちゃん(キジトラ)を飼った当初は、朝早く外出して帰宅は夜中でした。一人(1匹)で留守番をしている時間が長く、これ見よがしに家具でガリガリと爪を研ぎ、柱などがボロボロになりました。爪を研ぐのは、爪をキレイに保つ目的もありますが、相当ストレスがたまっていたのでしょう。その後、事務所兼自宅に引っ越し、一緒にいることが多くなり、家具で爪を研ぐことはぱったりとなくなりました。

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自分のことで頭がいっぱいで、仕事や勉強や人付き合いに忙しくても、猫を飼った限りは、猫に話しかけたり、遊び相手になったり、一緒に過ごすことを忘れないようにしたいですね。好きな時に一緒に遊んであげると、コミュニケーションが深まり、猫がゴキゲンになりますよ。

猫じゃらしは動かし方にコツがある

 万人受け、いや万猫受けするのが「猫じゃらし」です。棒の先に羽やモフモフしたものがついたものが基本で、金額的にはさほど高くはありません。猫の目に触れる所で動かすだけでなく、棒状の部分を、新聞や書類、シーツ、布の中に隠して、ゴソゴソ動かすと、猫は狩猟本能をかきたてられ「姿は見えないけど何かいるぞ」と興奮します。

猫じゃらし

写真は、段ボール箱をトンネル状にしたものです。猫は狭い所が好きで、トンネル状の先で猫じゃらしを左右に動かすと、態勢を整えながらトンネルに勢いよく飛びこんできます。

棒状の先にひもがありその先に獣の毛や鳥の羽やマウスの人形などがついた猫じゃらしは、食いつきがよく「どんだけ~?」と思うほど興奮します。振り回すと高くジャンプしたり、時には「イルカショー」のように宙返りをします。遊びながら運動もできるので、肥満防止にもなります。

簡単にキャッチできるとワクワクしませんが、捕まえようと思った瞬間サッと引いて捕まえられないようにすると猫はワクワク興奮します。それでも3回に1回は上手にキャッチさせて、満足感が味わえるようにしましょう。

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写真は「じゃれ猫宙返り」というおもちゃですが、広い空間で上下振りまわすと、イルカショーのように宙返りをします。

ぬいぐるみ、けりけり、光系おもちゃも好き

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ねずみ型のものなど、市販のおもちゃが多く販売され、キャットニップやマタタビが入っていると、猫はスリスリしたり、寄りかかって枕にしたり、噛んだり、じゃれたり、けりけりしたりして遊びます。市販の人形でなくても、大きさや形、材質により猫が気に入る場合があります。写真の蘭ちゃん(白猫)は、犬のお父さんと遊んでいます。

 市販のものでは、レーザーポインターも猫のお気に入りです。キラキラした光は猫の目に映りやすく、部屋を暗くして、レーザーポインターの光を壁や天井に映して動かすと、猫は捕まえられそうで捕まえられない光を必死に追いかけてます。光を動かす人間も、労力を使わずお手軽。懐中電灯や手鏡を使っても同じような遊びができます。

やっぱり「ひも」が好き

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どこにでもある身近なものでも猫は楽しく遊ぶことができます。例えば、贈り物のリボンや新聞や雑誌をくくるひもを見るとじゃれてきます。ひもを動かす時は、一定の動きではなく、強弱をつけたり、上下左右に揺らしたり、隠したりして変化を与えましょう。ひもで一人遊びをするのも好きですが、食べたり、身体にからまったりしないよう注意しましょう。

ほかにも、髪を止めるゴムや輪ゴムにもよくじゃれますし、買い物袋や箱に入って遊ぶのも好きです。外で拾った鳥の羽を持ち帰って与えると、喜んで一人遊びをします。

短時間でも毎日遊ぼう

先代猫のゴンちゃん(♂)は、コンビニやスーパーの袋を丸めたものでサッカーをするのが好きでしたが、蘭ちゃん(♀)はサッカーに興味がありません。オスとメスの違いもあるかもしれませんが、愛猫がどんな遊びを好むかは、反応を見て判断しましょう。

猫はかまわれたくない時にちょっかいを出されたり、むりやり抱っこされたりすると、嫌がったり逃げてしまいます。遊びたくない時は無理をさせず、あくまでも、猫のペースに合わせて遊びましょう。遊びに誘ってものらない猫でも、おもちゃをじっと見ているのであれば遊びに興味がないわけではありません。物陰で動かしたりして、遊び方を工夫しましょう。また、夢中になっていたおもちゃにある日突然見向きもしなくなっても、しばらくたつとまた遊ぶことがあるので、捨てないでとっておきましょう。

 

遊びが好きな猫もいれば、遊びに反応しない猫もいます。特に子猫や若い猫は元気いっぱいで、全力で遊びます。年をとるほど寝る時間が長くなり、遊ぶことが少なくなります。
猫は基本的に飽きっぽいところがあるので、長い時間遊ばなくてもOK。猫が遊びたい時に、毎日5分でも10分でも遊んであげましょう。大事なのは、猫の反応を見ながら気持ちに寄り添うことです。

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