20180618-01

カメのくちばしに隙間があるのはなぜ?原因と対処法をご紹介

気温がグンと高くなり、地域によっては真夏日になるところも出はじめました。
気温の上昇につれてカメの食欲も旺盛になります。

カメはどのようにしてエサを食べているか知っていますか?
カメの口元を観察してみると、人間のような歯がないことに気が付きます。

実は、カメは歯がない代わりに硬いくちばしを持っているのです。
このくちばしがエサを噛む役割を果たしています。噛むという行為によってくちばしが削れ、伸びすぎないようにしていると考えられています。

しかし、飼い主さんの中には「カメのくちばしに隙間があるのが気になる」という方がいることでしょう。

今回は、カメのくちばしに隙間ができてしまう原因と、その対処法を併せてご説明します。

【カメのくちばしが欠ける原因まとめ】

その1 硬いものや大きいものを噛む
その2 口元が水槽にぶつかる
その3 環境悪化

その1 硬いものや大きいものを噛む

我が家のゼニガメさんも、上下のくちばしに隙間ができることがあります。
くちばしの「欠け」であることが想定できますが、なぜ欠けてしまうのでしょうか。

カメのくちばしは硬いといえども、大きな衝撃に耐えられるほどではありません。
そのため、くちばしよりも硬いものや形が大きすぎるものを噛むと欠けてしまうことがあるようです。

水槽に砂利を敷いている場合、カメさんが砂利を噛んでしまっている可能性があります。
心当たりのある飼い主さんは、カメさんを観察してみて、砂利を噛んでいるようなら取り除いた方が良いでしょう。

また、カメさんの大きさに対してエサが大きすぎることも、くちばしが欠ける原因となります。
市販のエサはパッケージに「~㎝のカメ向け」と記載がありますから、カメの大きさに合ったエサを選ぶことが大切です。

その2 口元が水槽にぶつかる

エサを水の中に入れると、食欲旺盛なカメさんなら水面から必死に顔を出しながら食いつきます。

市販のエサは水に浮くタイプが多いため、水槽の真ん中に置いても、カメさんが動くたびに隅の方に移動していってしまいます。
すると、エサを食べるときに自然と顔が水槽に当たることになるのです。

お腹を空かせたカメさんは、水槽に顔が当たることなどお構いなしにエサを食べ続けます。
エサを一つ口に入れるごとにくちばしに衝撃が加わり、その結果、欠けてしまうことがあります。

この場合の対処法はいくつか挙げられます。
・エサの回数を増やす
食べるスピードが多少ゆっくりになるため、強い衝撃が防げる

・エサを少しずつ入れる
水槽の真ん中で食べるようにタイミングを計ることで水槽に顔が当たらなくなる

・エサを直接食べさせる
ピンセット等を使ってエサを口元に持っていくことで、くちばしへの衝撃がなくなる

思い当たる飼い主さんは、一度試してみてください。

その3 環境悪化

カメのくちばしはある程度固くできており、通常、欠けても時間とともに再生されるようになっています。

しかしながら、日光浴や栄養不足になると、くちばしが柔らかくなったり再生が遅くなったりする恐れがあります。
カメの健康な体を保つためには、カルシウムやビタミンなどの栄養素が必要です。
それらの栄養素は、紫外線を浴びたりエサを食べたりすることで作られるため、飼い主さんは日光浴や栄養不足にならないように注意してあげましょう。

また、くちばしの欠けが食事の際の衝撃が原因であるとは限りません。
何らかの病気が原因の場合もあるので、他の症状がないかもチェックしておきます。

今回はカメのくちばしに隙間がある原因をいくつかご紹介しましたが、いずれも普段から飼育環境を整えておくことが一番の対処法となるでしょう。

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