カメは自分のフンを食べる!糞食って体に害はないの?
前回の記事ではカメの誤飲についてご説明しましたが、その中で触れたとおり、カメさんによっては何でも食べてしまう子がいます。
実は、カメは自分のフンまでも食べることがあるってご存知ですか?
もちろん、すべてのカメさんがフンを食べる=糞食するわけではありません。
我が家においては、5匹のうち、2匹のカメさんが糞食したことがあります。
「フンを食べることで体に害が起きたらどうしよう!」
フンは体にとっての不要物です。飼い主さんであれば心配になるのは仕方ありません。
そこで今回は、カメの糞食と健康への影響についてご説明していきたいと思います。
【カメが糞食するのはなぜ?健康への影響とは】
その1 カメの糞食は基本的に無害
その2 体調が悪いときは寄生虫に注意
その3 飼育環境は常に清潔に
その1 カメの糞食は基本的に無害
まず、カメの糞食は基本的に体に害はないとされています。
実際、我が家のフンを食べたカメさんは、ミドリガメ・ゼニガメともに病気をすることもなく元気に生活しています。
カメが糞食をするのはベビーの時期に多いといいます。成体のカメは糞食をすることはあまりありません。
カメの糞食は人間にとっては謎の多い行為ですが、動物においてはよくある習性なのだとか。例えば、ウサギは糞食をすることで栄養を摂取しているといわれています。
カメもそれとよく似ていて、フンに混ざっている栄養素のにおいに反応して食べてしまうそうです。
その2 体調が悪いときは寄生虫に注意
健康なカメさんが自分のフンを食べるのであれば特に問題はないでしょう。
しかし、万が一カメさんの体調が悪いとき、体内にいる寄生虫が増殖してしまう可能性があります。フンにも寄生虫が混じることがあります。
体調を崩したときに寄生虫に感染してしまうと、症状が深刻化しやすいと考えられています。また、寄生虫に感染したカメのフンを健康なカメが食べると病気が伝染してしまう恐れがあります。
ペットショップでお迎えしたカメさんよりも、公園や川、池から捕獲したカメさんの方がたくさんの寄生虫がいる可能性が高いです。そのため、野生のカメさんをお迎えしたときは、病院で駆虫してもらった方がよいでしょう。
その3 飼育環境は常に清潔に
カメの糞食は飼い主さんにとってあまり気持ちの良いものではありません。
寄生虫の感染予防をするためにも、糞食のクセがあるカメの飼育環境は意識して清潔にしておきましょう。
水の汚れはほかの病気を引き起こす原因にもなりますから、「汚いな」と感じたら、その都度水替えを行うのがベター。
とはいえ、一日に何度も水替えをすることはカメにとってストレスになることがあります。
「水替えをした後にフンをした」というようなときは、フンを取り除くだけでも良いと思います。100円ショップで売られているスポイトやすくい網などを使用すると便利です。
カメさんにとっても、飼い主さんにとっても快適な共同生活が送られますように!