第1回 キャンドルナイト
こんにちは、赤星たみこです。名前にも星がついていますし、星がたくさん見える山奥で育ったし、私は星のつく言葉が大好きです。そして、心の中にたくさんのきらめく星を持っていたい、そんな思いもこめて「星空日記」を書くことにします。
今年、2003年の夏至の夜、100万人のキャンドルナイトというイベントが開催されたのをご存知ですか?
http://www.candle-night.org/
夏至の夜、みんなでいっせいに電気を消しませんか? という呼びかけで、午後8時から10時までの2時間、明かりを消してすごすのです。このとき、東京タワーも明かりを消してくれたそうです。
夜がこんなに明るくなったのは、いったいいつからでしょう。街灯が明るく照らしてくれた方が防犯上はいいんだけど、でも、どこもかしこも明るくなるのはちょっと興ざめです。
イギリス人の友人は、日本に来たときどこの家も煌々と蛍光灯をつけて、部屋中が明るいのでびっくりしたと言っていました。「部屋が暗いと本を読むとき目が痛くなるじゃん」と言ったら、「暗いほうがロマンチックで、すべてがきれいに見えるでしょ」と反論されちゃいました。確かに、暗い中にほんのり灯るあかりのほうがロマンチックですね。
去年の夏、私の住む街で8時間ほど停電したことがあります。窓を開けると、家の明かりも街灯も消えて、暗い暗い夜でした。でも、その日は星がたくさん見えました。夏なのに、風がいつになくひんやりとしていました。エアコンの室外機から排出されるあの熱気がなくなったからでしょうか。
明かりを消して、暗い部屋にキャンドルをともす。そんな夜が一年に一度くらいあってもいいかもしれませんね。