20170831-catch

愛猫のためにノミ対策をしよう

愛猫の体調がおかしいとき、病気の前兆があるとき、つい見逃したり、気づくのが遅くなったりすることはありませんか?人間なら「痛い」と口に出したり、泣いたりして訴えますが、猫は体調が悪くても、おとなしく耐えていることがあります。猫はケガをしにくい、痛みに強いと言われます。性格的に我慢強いのか、体調の変化を隠す傾向があるのです。

先代猫も、元気そうに動いていながら、片足をピョコンと浮かせて歩いていたことがあり、病院に連れて行くと骨折していたことがありました。また、実家の庭にいついた猫は、夏に熱中症になりじっとして動かなかったことも。そんなふうに、猫の体調不良は顔や表情に出にくいので、飼い主が気づかなければ、ケガや病気を見逃してしまいます。

先日、帰宅すると、愛猫の蘭ちゃんの目の上が赤く腫れて血が出ていました。家で留守番中に一人運動会でもしてぶつけたのでしょうか。人間でいう霰粒腫(まぶたの奥の脂腺がつまってしこりになったもの)にも思えました。いつもどおり目の輝きもあり、食欲もありましたが、白猫だけに流血が目立ち痛々しい姿でした。こんなとき、どんなに忙しくても生き物が優先です。翌日病院に連れていきました。

先代猫のときにお世話になった動物病院へ。診察の前に、蘭ちゃんをいつ、どんなきっかけ、ルートで飼うことになったのかを聞かれました。そういうことも、動物病院や病気にとって大事な情報なのです。

診断は虫刺され。虫に刺されて痒くて、引っ掻いて血を出したのでしょう。ノミの疑いもあるとのことでしたが、探したところノミは見つかりませんでした。ノミ対策はしているかと聞かれました。夏場はノミ対策が必要で、1ヶ月に一度の駆除薬を投与することが有効とのことでした。そして、ノミ、マダニ、フィラリア、お腹の虫を1剤でカバーできるという駆除薬「ブロードライン」を首の後ろの皮膚に滴下しました。「ブロードライン」は、「フロントライン」シリーズで、2015年に発売になった比較的新しい駆除薬です。

その後、患部にどの薬が合うか調べるために血液検査をして、後日、薬を取りに伺いました。

約1週間でこのようにキレイに治りました。初めての病院でしたが、暴れたり逃げ回ったりすることもなく診察を受けてくれた蘭ちゃん。お疲れさま、そしてありがとう。

ノミは、もともと野良猫だった猫や、外に出る猫に寄生したり、室内猫であっても人間の衣服について家に持ち込んだりしてしまう場合があるそうです。先生に言われて、これまで猫の病気について無頓着すぎたことを反省し、ノミ対策をしようと必要なものを購入しました。

上が、フェノトリンというペットに優しい殺虫成分が入ったダニとノミとりのシャンプー(動物用医薬部外品)です。ホームセンターやペットショップ、ネットなどで1000円以下から購入できます。低刺激性ですが目や口、耳に入らないよう、猫が泡などをなめないようにくれぐれも注意します。また、シャンプー後はしっかりとシャンプー剤を洗い流します。

下はノミ取りクシです。最初にシリコンなどの普通のブラシやクシで毛をほぐし、クシの通りをよくしてから使います。シャンプーの前後に使ってみましょう。

ノミ取りクシは非常に櫛目が小さく揃っています。頭部はシャンプーができないので、ノミ取りクシでやさしくとかしましょう。さらに、毛の流れにそって首からしっぽの付け根に向かってといていきます。皮膚が弱い猫や、皮膚がただれている猫に使用する際は、皮膚を痛めないようにやさしく使うよう注意します。

ノミ取りクシを使う際は、バケツや洗面器などに石けん水、または中性洗剤を溶かした水(熱湯でも可)を入れておきます。クシですくいとったノミは手でつぶすと卵が散乱するのでけっして手でつぶさず、石けん水の中で窒息死させます。

蘭ちゃんはノミ取りクシを使ってもノミは見つかりませんでしたが、今後も定期的にお手入れをしようと思います。

さらに、念には念を入れて、電子ノミ取りホイホイ、置型、薬用ダニ・ノミ退治スプレーなどを買ってソファの下などに置いています。もちろん、掃除、布団乾燥機などもこまめに継続して行い、予防していこうと思います。

ノミ、ダニ、フィラリアなど、猫をおびやかす虫は、単なるかゆみでは済まされません。ノミは貧血や皮膚炎の原因になりますし、フィラリアにかかるとすぐに症状がでなくても症状が出たら既に危険な状態になります。

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言葉が離せない、体調不良を表に出さない猫のために、飼い主は何ができるのでしょうか。日頃から愛猫の様子や微妙な体調の変化をよく観察して、おかしいときは早めに気づいてあげること、そして積極的に動物病院につれていきましょう。

私がお世話になっている動物病院は、休日や夜でも診てくれますし、電話で症状を話して相談にのってくれます。気軽に相談ができて、信頼できる動物病院を見つけることもポイントですよ。

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