ミドリガメやゼニガメの疑問!水棲ガメは水なしでも生活できる?
カメの飼い主さん同士で交流をすると、それぞれ独自の飼育方法があることに気づかされます。
例えば、皆さんはこんな話を聞いたことがあるでしょうか?
「カメを水なしで飼っている」と。
ミドリガメやゼニガメは、水棲ガメに分類されるカメで、水の中で飼うことが基本とされています。
それなのに、水なしで飼うことなどできるのか、と思いますよね。
そこで、今回は、ミドリガメやゼニガメは水なしで生活できるのか?という疑問を解決していきたいと思います!
【水棲ガメから“水”をとったらどうなる!?本当に水なし飼育は可能なのか?】
その1 “水ゼロ”の飼育は不可能です
その2 カメにとって水は飲み水でもある
その3 乾燥させすぎは甲羅の変形を起こす
その1 “水ゼロ”の飼育は不可能です
結論から申し上げますと、カメから水を奪ったら生きていくことは不可能だと考えられます。
ミドリガメやゼニガメなどの水棲ガメは、文字通り水を必要とする生き物です。水中で生活することで体温を調節しているという話もききます。完全に水なしの状態では飼育できないといえます。
水棲ガメに限らず、リクガメであっても水は必要だといわれています。種類にもよりますが、ほとんどのカメは飲み水や水浴び用の水を必要としています。
ですから、“水ゼロ”の状態ではカメさんを飼うことはできないのです。
その2 カメにとって水は飲み水でもある
飼い主さんは、ご飯を食べる時、または食べた後に、必ず“飲み物”を口にすると思います。
それと同じで、カメも水を飲みながらご飯を食べています。
実際、陸場(岩)の上にエサを置いてやっても、カメはエサをくわえたまま水中の中に移動します。カメも人間と同じで、水なしではご飯を食べることができないのです!
私は、カメさんの身体を乾燥させるために水なしの水槽で日光浴をさせたことがあります。
しかし、真夏の暑い日にそれをやると非常に危険です!
日光浴の最中に様子を見に行くと、口をパクパクさせているカメさんがいました。
すぐに水を飲ませたので大事には至りませんでしたが、恐らく脱水症状の一歩手前だったのでしょう。
その3 乾燥させすぎは甲羅の変形を起こす
カメさんは甲羅干しをして身体を乾燥させる必要があります。
だからといって乾燥させすぎも良くありません。
陸場でずっと生活していると、甲羅の変形を引き起こしたり、皮膚がめくれてしまったりすることがあるといいます。
もし皆さんの身近に「カメを水なしで飼っている」という方がいても、水を全く与えないのではなく、単に陸場にいさせる時間が長いだけだと考えられます。
(万が一本当に「水なし」で飼っている方がいたら、注意してあげましょう)
私の知人にも、「カメを水なしで飼っている」と言っていた人がいます。
しかし、実際は、日中の時間帯に部屋の中を歩かせているだけでした。
飼い主の皆さんは、くれぐれもカメさんから水を奪わないで挙げてくださいね!