「サルモネラ菌」に感染する危険が!?カメを触った後は手洗いを!
カメの飼い主さんにとって、夏は気温や湿度、水の汚れなど注意しなければならないことがたくさんあります。
これまではカメの体調管理についてお話させていただくことが多かったのですが、今回は“飼い主さん”側に焦点を当ててみたいと思います。
夏に起こりやすい「食中毒」。最悪の場合には死亡することもあるといいます。
ご存知でしょうか?
皆さんが飼っているカメが、この「食中毒」の原因になる菌を持っているというんです!
今回は、カメが持っている菌についてご説明していきます。
【食中毒を起こす!?サルモネラ菌に感染しないために】
その1 「サルモネラ菌」って何?
その2 カメに触っただけで感染するの?
その3 手洗いが一番の予防法!
その1 「サルモネラ菌」って何?
高温多湿な夏の時期は細菌が繁殖しやすいといえます。
そのため、細菌が原因となる食中毒も発生しやすいわけです。
「サルモネラ菌」は食中毒の原因とされる菌の一種で、卵や食肉などに潜んでいるといわれています。実際、生卵や生肉を食べて感染したという話もよく聞きます。
サルモネラ菌に感染し食中毒にかかると、激しい腹痛や下痢、嘔吐などの症状を起こすといいます。抵抗力のない子どもやお年寄りにとっては脅威になるでしょう。
そのサルモネラ菌が、犬や猫、カメなどのペットの体内にも存在することが分かっているそうです。
その2 カメに触っただけで感染するの?
カメの飼い主さんは「カメに触っただけでサルモネラ菌に感染するの?」と不安に思うかもしれません。
……が、そんなに心配する必要はないと思いますよ。
実際、我が家では長年カメを飼っていますが、家族の誰もサルモネラ菌に感染したことはありません。
カメがサルモネラ菌を持っているといいましたが、正確には糞や尿の中に潜んでいると考えられます。当然、カメの水槽内にはサルモネラ菌がうようよしていることになります。
水槽の水を飲んだりしたらかなり危険! ですので、子どもがいるご家庭では少し注意が必要かもしれません。
しかし、カメや水槽の水を触っただけで感染する可能性はほとんどないと思います。
その3 手洗いが一番の予防法!
サルモネラ菌に感染しないためには、手洗いが一番の予防法です。
カメに触った後や水槽の水を換えた後などは、必ず手洗いを行うようにしてください。
カメの世話をした後、そのままの手で食事をすることは避けましょう。
石鹸で丁寧に洗うようにすれば、サルモネラ菌に感染することはないはずです。
さらに、この菌は消毒剤に弱いので、カメに触れた後に触ったドアノブなど、洗えないものについては、消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウムなどで拭き取ると安心です。
サルモネラ菌の感染ピークは7月~9月のちょうど今の時期。水温が上がるこの時期は、水槽の中でどんどんサルモネラ菌が繁殖してしまう恐れがあるため、水換えはこまめに行うことをおすすめします。
サルモネラ菌が怖いからといって、カメさんを飼うのを諦めてしまうのはもったいないです。
飼い主さんのちょっとした心がけさえあれば、食中毒のリスクなどまるで気にならなくなります。
私個人は、人間とカメは素晴らしいパートナー(家族)になれる相性の良い生き物だと思っていますよ♪