20170710-01

カメさんの甲羅が剥がれない!脱皮不全になったら?

前回の記事では、カメの脱皮(甲羅)についてお話しさせていただきました。
健康なカメさんは、飼い主さんの助けがなくても自然に脱皮を終わらせてしまいます。

しかし、まれに脱皮が上手くいかないこともあります。これを、「脱皮不全」といいます。

剥がれそうなのに剥がれない、そんな時は飼育環境やカメさんの体調に何かしらの問題があるかもしれません。

そこで、今回は、カメの脱皮不全についてご説明していきたいと思います。

【カメの甲羅が剥がれない!脱皮不全になったらどうする?】

その1 脱皮不全とは
その2 なぜ脱皮不全になるの?その原因とは
その3 病気の可能性も疑おう

その1 脱皮不全とは

健康なカメさんの甲羅や皮膚は、自然と剥がれ落ちていくものです。

しかし、剥がれそうな状態であるもののなかなか剥がれないといったケースも起こります。
これを「脱皮不全」と呼びます。

無理に剥がすと、(恐らく)カメさんに痛みを与えてしまいます。また、水槽の水には細菌がうようよしており、傷口からばい菌が入ったら大変です。皮膚や甲羅の皮は、自然に剥がれた箇所だけをハサミでカットしてあげましょう。

脱皮不全が長期に渡る、広範囲だという場合は、病院で診てもらった方が良いです。

その2 なぜ脱皮不全になるの?その原因とは

脱皮不全になる原因とは、一体何でしょうか?

まず始めに考えられるのは、飼育環境の悪さです。水槽の水が汚かったり、食べ残しのエサがいつまでも浮いた状態になったりしていませんか?
知らない間に傷口からばい菌が入ってしまうと、脱皮不全の原因になります。

また、紫外線不足も脱皮不全の大きな原因になるでしょう。
カメは日光浴をして成長していきます。毎日、最低でも30分程度は外で日光浴させてあげることが理想的です。

その3 病気の可能性も疑おう

通常、脱皮不全が起きても、飼育環境を改善し日光浴をさせることで治っていきます。
症状が軽い場合はその方法で問題ないと思いますが、病気からくる脱皮不全の場合、日光浴をさせるだけでは治らないこともあるそうです。

というのも、脱皮不全は日光浴不足やビタミン不足で起こる一方、ビタミンの過剰摂取でも起こり得るといわれているからです。
正常な脱皮に比べて皮が厚い、赤みがあるなどの場合はビタミン過多の可能性があります。

原因が極端だからこそ、治療方法の判断に迷うところでしょう。他の病気を併発している恐れもあります。

判断に困った時は、やはりカメの獣医さんに相談するのが一番だと思いますよ♪

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