カメも脱皮するって知っていた?水カビ病との見分け方とは?
突然ですが、皆さんは「脱皮」とは何かをご存知でしょうか?
学校で習った!という人も多いとは思いますが、昆虫の成長過程で見られるものを想像していませんか?
実は、カメも脱皮するんです!
脱皮といっても、昆虫のように大きな抜け殻から飛び出すわけではありません。
だからこそ、「脱皮したかどうかが分かりにくい」ともいわれているんです。
今回は、カメの脱皮についてご説明していきたいと思います。
(カメの脱皮は皮膚と甲羅の二種類がありますが、今回は皮膚の方に焦点を当てています。)
【カメの脱皮っていったい何?水カビとの違いは?】
その1 カメの脱皮とは
その2 脱皮は水カビと見分けがつきにくい!
その3 脱皮の特徴について知ろう
その1 カメの脱皮とは
カメは爬虫類に分類される生き物です。爬虫類は昆虫などと同様に、成長過程で脱皮を行います。脱皮を行うのは元気な証拠ともいえますね!
カメの種類によって差はあるようなのですが、一般的には5月~11月くらいの暖かい時期が脱皮シーズンだといわれています。
脱皮といっても、突然大きな抜け殻から飛び出してくるわけではないので安心してください。カメの場合、少しずつ少しずつ、時間をかけて脱皮をします。
その2 脱皮は水カビと見分けがつきにくい!
カメの脱皮は他の生き物と比べると地味です。
皮がめくれることから「水カビ病」と非常によく似ており、見分けがつきにくいことで多くの飼い主さんを悩ませています。
水カビ病は以前ご紹介させていただきましたが、皮膚や甲羅にカビが付着する病気です。水カビ病の特徴を挙げてみますね。
- 首や手足、甲羅などに発生する
- 水中では、綿のようなものがヒラヒラと付いているように見える
- 水中から出た状態でも何かが付着しているのが分かる
- 付着しているものがエサの色と同じ色である
……といったような特徴がみられる場合、水カビ病を疑った方がよいかもしれません。
その3 脱皮の特徴について知ろう
脱皮の特徴について挙げていきたいと思います。
- 水中で、首や手足にヒラヒラとした白いものが付着しているように見える
- 水中から出た状態では、付着しているのが分からない
- 水槽に白い膜のようなものが浮かんでいる
- 脱皮の皮は薄く、目を凝らすと皮膚の模様が見える
- 食欲が旺盛、元気が良い
……といったような特徴がみられる場合、脱皮である可能性が高いでしょう。
片方は病気、もう片方は健康な印ということで、なおさら飼い主さんは判断に迷うことと思います。
「もしかしたら水カビ病かもしれない」という時や、「どうしても分からない!」という時は、一度レプタイルクリニックの先生に相談してみることをおすすめします。