榴岡公園(つつじがおかこうえん)
JR仙台駅からJRでひと駅、2分の「榴ヶ岡」駅からすぐの「榴岡公園」は、老若男女が集い、飼い主と犬にも人気のある散歩コースです。
「榴岡公園」は、サクラの名所として知られ、某有名女性アーティストもお忍びで訪れる花見スポットです。そのルーツは、仙台藩四代藩主・伊達綱村が京都からシダレザクラとヒガンザクラ1000本余りを取り寄せ「士民遊楽の場所」として四民(士農工商、あらゆる階層の人)に開放したのが始まりです。戦後、荒廃した場所に再びサクラを植樹し、明治35年に県立公園として開園しました。
榴岡公園のシダレザクラ
春は約19種・360本を超えるサクラが満開になり、東北夢の桜街道・桜の札所にも選ばれる桜の名所。多種類が時期をずらして咲くため、比較的長くサクラを楽しめます。4月下旬~5月上旬には、緑色、黄緑、黄色、紅色と色を変える「御衣黄(ぎょいこう)」という珍しいサクラも見られます。
園内のシンボルとなっているのが、噴水彫刻「杜のうた」です。草花や樹木からヒントを得たというブロンズ像が噴き上げる水、こぼれおちる水、水しぶきの音、周辺の緑と調和してさわやかな景観を見せています。夏は噴水の周りに座って涼をとる人、水遊びをする子どもたちの姿も見られます。
噴水彫刻
園内にはいくつか彫刻があるうち、写真の彫刻「旅人(羊飼い)」は、背中の袋に子羊を背負い、犬を相棒に旅をしている途中、木陰で休んでいる姿です。旅は人生の道のり、子羊は次の世代、犬は友情、樹木は自然の恵みの象徴として創られています。
彫刻 「旅人(羊飼い)」
芝生広場
園内の案内看板
芝生広場のなかでは、キャッチボールやサッカー、時には青空ヨガなど、スポーツを楽しむ人が多くいます。芝生広場の周りには1周約550m、外周は900mのランニングコースが整備され、健康づくりのためにウォーキングする人、初心者から本格的なランナーが練習に取り組んでいます。
遊具広場
カラフルな複合遊具が設置された遊具広場は子どもたちに人気のスポットです。お母さんたちは、子どもが遊ぶ姿を見ながらベンチに座ってひと休みすることができます。
みやぎ生協榴岡店、セブンイレブン、弁当屋などが近くにはあるので、昼食を買って公園で食べるのも気持ちがよく、ハイキング気分が味わえます。
仙台市歴史民俗資料館
園内にある「仙台市歴史民俗資料館」は、旧陸軍の兵舎を移築したもので、宮城県内最古の木造洋風建築。主に、明治期以降の庶民の生活や文化を展示・紹介しています。
ほかにも、「野外音楽堂」「榴ヶ岡市民センター」「榴岡公園軽体育館」などがあり、子どもからお年寄りまで、思い思いのスタイルで楽しめる「榴岡公園」ですが、愛犬家の交流の場にもなっています。小型犬から大型犬まで、飼い主さんと犬同士が仲良くなり、談笑したり一緒に散歩する様子も多く見られます。
榴岡公園(一部園外)で出会った飼い主さんとワンちゃんたち
(飼い主さんの了解をとり撮影しています)
訪れたのは9月下旬、仙台萩、金木犀の香りやカリンの実など秋の風物詩が見られましたが、これからは紅葉がきれいな時期。愛犬と一緒に訪れてはいかがでしょうか。
名称 | 榴岡公園(つつじがおかこうえん) |
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交通 | JR仙石線、「榴ヶ岡」駅から徒歩3分 JR東北本線他、「仙台」駅から徒歩23分(約1.7km) | 所在地 | 宮城県仙台市宮城野区五輪1-301-3 |
電話番号 | 問い合わせ先/仙台市宮城野区役所 022-291-2111(代)公園課 |
駐車場 | 有料(48台、3時間まで1時間毎100円、3時間超は1時間毎150円) |
URL | http://www.city.sendai.jp/kensetsu/ryokka/midori100/guide/041/041.html |