猫と快適に暮らす① 家の中に愛猫の居場所をつくろう
猫を飼う時は、猫が快適に過ごせる居場所、寝る場所を用意してあげたいですね。
可愛い猫用ベッドはいろいろありますが、最初から高価な品などは買わなくても大丈夫です。うちの猫を通して見た、猫がリラックスできる場所、環境をまとめてみました。
■やや狭い段ボール箱が大好き
身の周りにあるもので猫自身が好んで入るのが、段ボール箱です。ネットで買い物をした商品が届くと、箱が空くのを狙ってウキウキと中に入りたがるのが猫の習性でしょうか。特にア○ゾンの箱は、箱のサイズがちょうどいいからか、猫たちに人気があるようです。猫はそもそも狭い場所が好きで、身体がぴったり収まるか、やや狭いぐらいの箱を好みます。周りを囲まれることで安心感があるうえ、段ボールは自然素材なので、暖かく居心地が良いのでしょうね。
猫が気に入った段ボールがあれば、高い所に置いてあげましょう。猫は、本棚や冷蔵庫、クローゼット、キャットタワーの上など、とにかく高い所が好き。野生動物だった頃の習性で、上にいると安全かつ敵が良く見えるからと言われています。安全な高い所にいて下を見下ろして優越感を感じている様子は、まるでお城の殿さまのようです。
段ボールの位置を決めたら、底に新聞紙を敷いて、側面に小さい穴を開けて敵を視察する場所(?)を作ってあげると、なお喜びます。箱の外に名前や絵を書いたり、紙を貼ったりして、可愛いお家を作ってあげましょう。
■囲われて安心できる場所が好き
猫ブログでよく見かけるのが、キャットテントです。写真は、猫雑誌の付録に付いてきたテントですが、天井も含めて周りが囲われていて安心できるうえ、周りも見ることができるので好んで入ります。穴が2つあるので通り抜けたり、猫じゃらしを入れて遊ぶのも便利。上からタオルなどをかけて穴の半分くらいを隠すようにすると、中が暗くなり、猫が落ち着いて過ごせるようです。
このキャットテントは、ワンタッチで平たい状態に折りたためるので、使わない場合も邪魔にならないのもうれしいところです。
■ベッド型の爪とぎならインテリアにも
ベッド兼用の爪とぎも人気で、以前飼っていた先代猫のお気に入りの寝床でした。ガリガリ爪をといだと思うと、気持ちよさそうに寄りかかって寝る、一石二鳥でコスパもバッチリ。爪とぎのように屑が散らばりにくく、お部屋のインテリアの邪魔にならないのも◎。
ベッド型爪とぎは、サークル型、ベッド型、ソファ型など、さまざまな形があるので、好みで選ぶといいでしょう。使わない時は、またたびなどをこすりつけて誘導してみて。
■どんな場所を好むかは猫による
うちの代々の猫は、ソファの背もたれの上に馬の背のようにまたがるのが好きです。ちょうど身体がフィットして落ち着くのかもしれないですね。
先代猫は、野良猫出身のせいか、引き出しの中、家具と家具の間、クロゼットの中など、暗くて狭い“隠れ家”のような所が好きで、今飼っている猫は、とにかく高い所を好みます。
素材は、フリースやフェイクファー、革(革のバックの上など)、毛布、バスタオルなどが好きです。柔軟剤の香りが好きなのか、ソファに洗濯したてのフリース素材の毛布を広げると、気持ちよさそうに目を細めて横になります。バスマットや玄関マットのように毛足が長めの素材の上もお気に入りです。
そのほか、家電の上、人が座っていた椅子の上、コタツの中など、暖かい場所も猫たちの好きな居場所です。基本的に高い所、暖かい所、狭い所が好きなのは共通ですが、猫の性格によって好きな居場所はさまざまのようです。また、猫の目のように“マイブーム”が変わり、お気に入りの場所もコロコロ変わるのも猫ならでは、でしょう。
まずは、愛猫がどのような場所を好むのかじっくり観察して、必要なものを用意してあげるのがいいですね。