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カメの皮膚が赤くなるのはこんな時!病気の可能性はあるの?

皆さんお久しぶりです。2021年もいよいよ夏を迎えようとしていますね!
全国的に暑い日が続いており、今年は猛暑になるといわれているため、カメさんを日光浴させるときは十分注意しましょう。

コロナ禍で自宅にいる時間が増え、カメさんという家族をお迎えした方や、カメさんと暮らすおうちを引っ越したという方もいらっしゃることと思います。

そこで気を付けたいのがカメさんの体調の変化です。

ぽかぽか陽気が多いため気を抜きがちですが、この時期は日中と朝晩の気温差が激しく、カメも体調を崩しやすいといえます。

カメさんの身体を見た時に「皮膚が赤い」と感じたら、それは何かの危険信号かもしれませんよ!

今回はカメの皮膚が赤くなるのはどんな時か、対処法を併せてご説明します。

【カメの皮膚が赤くなる3つのケース!病気の可能性や対処法を確認しよう】

その1 赤いエサの食べすぎや生まれつき
その2 寒さによる水温の低下
その3 水カビ病や外傷を負っている

その1 赤いエサの食べすぎや生まれつき

カメの皮膚が赤いからといって、必ずしも病気とは限りません。

ミドリガメさんはミシシッピアカミミガメと呼ばれるように、目の後ろに赤い模様があるのが特徴の一つです。
人間も一人ひとり姿かたちが違うように、カメにも身体的な違いがあり、皮膚の模様が微妙に異なります。

我が家のカメさんにももともと頭の色が赤っぽい子がいて、「何かの病気かな?」と心配してしまうこともあります。
しかし、エサをたくさん食べて元気に過ごしており病気にかかったことは一度もありません。恐らく、生まれつき模様の延長で赤く見えるだけでしょう。

また、日常的に赤いエサを与えている場合、皮膚や甲羅が赤っぽくなることがあります。
こうなると、水槽や陸場、ヒーターまで赤くなるため、外観上あまり良くないですね。

赤いエサの代表がテトラレプトミンスーパーですが、栄養過多の恐れがあるので通常のエサと使い分けることをお奨めします。

その2 寒さによる水温の低下

人間のように常に体温を一定に保つ仕組みのある恒温動物とは違い、爬虫類のカメは外からの影響を受けて体温が変化する変温動物です。
自分では体温の調節ができないため、飼い主さんが室内の温度や水温を適温にしてあげることがとても大切になります。

私たちも寒いと頬っぺたが赤くなるように、カメも寒さで皮膚が赤くなることがあります。
生命力の強いカメさんは少しくらいの寒さには耐えてしまいますが、体力のない赤ちゃん亀は低温で体長を崩してしまう可能性が高いです。

5℃前後で冬眠に入りますが、0℃以下になると凍結で死んでしまうため、水温には細心の注意を払いましょう。

また、10~15℃はカメにとって危険な水温ともいわれています。
冬眠できないうえにエサを食べることもできず、体力消耗してしまうからです。

こまめに水温を計り、24~28℃に保たれるようにしましょう。

その3 水カビ病や外傷を負っている

カメさんの首回りや手足が白っぽい場合は、水カビ病という皮膚病にかかっている可能性が高いです。
我が家のカメさんも水カビ病になったことがありますが、赤いエサを食べていたため皮膚が赤白くなっていました。

放置しておくとカビの部分が広がっていき、皮膚が炎症を起こし、最悪の場合は死に至ることがあるため楽観視はできません。
悪化すると皮膚だけでなく甲羅や爪なども赤くなったり白くなったりすることがあるため、早めの対処が必要です。

水カビ病などの皮膚病は、基本的に水質の悪化や日光浴不足が原因とされています。
予防のためにも、水槽の水を清潔に保ち、きちんと日光浴させてあげてください。

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今回は、カメの皮膚が赤くなる原因についてご説明しました。

生まれつきの模様ではないか?赤いエサを与えていないか?水温が低すぎないか?水槽の水が汚れていないか?など、一つずつ原因を確認してみてくださいね!

皮膚病に関しては、もっともかかりやすい水カビ病をご紹介しましたが、皮膚炎にはほかにも種類があります。

消毒して膿を除去する、外用薬を塗布する、投薬するなど専門的な処置が必要な場合もあるため、「カメの皮膚が赤くいつもと様子が違う」と気づいたら、かかりつけの獣医師に相談するようにしましょう。

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