病気?それとも偏食?カメさんがエサを吐く原因と対処法について
2019年4月1日、いよいよ新元号が発表されました。
5月から新しい時代「令和」が始まりますが、飼い主の皆さんは体調を崩していませんか?
春は気候が不安定で環境の変化も大きい季節。“春うつ”“新元号疲労”なんていう言葉もありますね。
ストレスが原因の心因性嘔吐はこの時期起こりやすいかもしれません。
人間が嘔吐するのと同じように、カメさんもエサを吐いてしまうことがあるのです。
その原因もさまざまで、重大な病気である可能性も否定できません。
今回は、カメがエサを吐き出す原因と対処法をご説明します。
【カメが嘔吐するのは何の病気?原因と対処法について】
その1 エサに原因がある(病気ではない)
その2 消化不良やストレス
その3 熱中症や消化管内異物
その1 エサに原因がある(病気ではない)
カメさんがエサを吐きだしたからといって、必ずしも病気とは限りません。
一つに、エサに原因があることが考えられます。
例えば……
- カメの大きさに対してエサが大きすぎる
- カメが偏食している
- 一度に多量のエサを食べすぎる(がっつく)
などが挙げられます。
カメの大きさに合わせてエサのラインナップも豊富。
喉に詰まらせないよう、カメさんの体に適したエサを選んであげることが大切です。
偏食ぎみのカメさんは、食べた瞬間にエサを吐き出すこともあります。
実際、我が家のミドリガメさんもそうです。
嗜好性の高いテトラレプトミンスーパーしか食べないそのカメさんは、他のエサをあげると「ペッ」と吐き出してしまいます。
少しずつ偏食を直していく必要があるでしょう。
その2 消化不良やストレス
冬の寒い時期、ヒーターや保温ランプなどで水温を25℃前後に保つようにしてください。
カメは水温が低くなるとエサを食べなくなります。
それどころか食べたものを上手く消化できなくなるため、消化不良を起こしてしまうのです。
飼育環境に問題がないにも関わらず嘔吐を繰り返す場合、風邪や消化器官の疾患である可能性も。
エサを食べないと栄養不足でどんどん体力が落ちてしまいます。
特に、ベビーや子ガメのうちは注意が必要です。
また、カメは社会的ストレスを受けやすい動物でもあります。
人間と同じように精神的な疲労で胃腸障害を起こすことがあるのです。
単独飼育を基本に、水槽はなるべく静かな場所に置いてあげましょう。
その3 熱中症や消化管内異物
夏の時期に注意したいのが熱中症。
食べたエサを吐き出すと同時に動きが鈍い、ぐったりしている、泡を吹いているなどの症状がみられるとき、熱中症にかかっている可能性があります。
人間と同じく、急激に体温があがることで体調を崩してしまうのです。
普段の熱中症対策はもちろんですが、万一のときは応急処置として日陰に移動させ、少しずつ水(常温)をかけて体温を下げてあげます。
状況によってはすぐに動物病院に連れて行った方が良いです。
カメの元気がなく苦しそうな場合、消化管内に異物が詰まっているかもしれません。
例えば……
- 食べさせてはいけない食品(パン、乳製品、加工品、刺身など)
- 水槽内の砂利や石、水草、人工芝など
です。
カメに与えていいのは、基本的に配合飼料のみとされています。
素人判断で他のエサをあげることは控えましょう。
また、食べ物以外の異物に関しては、少量であればフンとして排泄されます。
が、大量に飲みこんだ場合、大掛かりな手術が必要になることもあります。
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今回は、カメがエサを吐き出す原因と対処法についてご説明しました。
長く飼っている人でさえ、なかなか原因を判断することが難しいと思います。
カメを飼い始めてまもない飼い主さんですとなおさらです。
食事はカメが生きていくために絶対に必要なもの。
明らかに病気でないと分かる場合を除き、症状が重いときは獣医さんに診てもらうことをお奨めします。
カメさんの異変に気が付いてあげるのも飼い主の役目ですよ!