カメを冬眠させると寿命が延びる!?カメを冬眠させるメリット・デメリットとは
前回はカメを保温環境で越冬させるための寒さ対策をご紹介しました。
カメが活動した状態で冬を越すには、温かい環境づくりが必要です。
しかし、カメを冬眠させる場合は異なります。
カメが冬眠に入るのは10月下旬~11月初旬からだといわれています。
ちょうど気温が下がり始め、昼間の温度が20℃を下回る頃です。
カメを冬眠させることには賛否両論あり、リスクも高いと考えられています。
では、そもそもなぜカメに冬眠が必要なのでしょうか?
今回は、カメを冬眠させるメリットとデメリットをご説明していきましょう。
【カメが冬眠するとどんなメリット/デメリットがある?】
その1 寿命が延びる/リスクが高い
その2 繁殖しやすい/子ガメには向かない
その3 節約できる/期間が長い
その1 寿命が延びる/リスクが高い
「カメは長生きする生き物」で有名ですが、それには少なからず冬眠が関係しているようです。
一説によると、カメを冬眠させると寿命が長くなるとまでいわれています。
その理由として考えられるのが、活動量が最小限に抑えられることでエネルギーの消費が少なくなること。
その分、冬眠させない場合よりも成長も緩やかな傾向になります。
仮死状態になることで、時が経つのを一時停止しているようなものです。
カメさんの寿命が延びるのであれば冬眠させたい!と考える飼い主さんは多いと思います。
しかしながら、冬眠に失敗すると最悪死んでしまいます。
ペットとして屋内飼育されているカメの冬眠は難しく、リスクが高いと考えられています。
その2 繁殖しやすい/子ガメには向かない
野生のカメは冬眠しますが、その理由の一つが“繁殖しやすくなる”こと。
産卵の時期(4~6月)に向けてしっかりと体力を温存し、繁殖活動に備えます。
大体4~5歳くらいから交尾を始めるため、ペットのカメさんの冬眠もそれくらいからと考えておきましょう。
カメさんをたくさん増やしたいと考えている飼い主さんは、冬眠させることを検討しても良いと思います。
しかしながら、冬眠中はエサを食べません。その反面、体力を必要とします。
そのため、生まれたばかりの赤ちゃんカメはもちろん、生後1~2年の子ガメは体力がないので冬眠には向きません。
また、病気のカメさんや食欲のないカメさんも冬眠には高リスクです。
カメさんを本当に冬眠させて良いのか不安なときは、獣医師に相談することをおすすめします。
その3 節約できる/期間が長い
カメをたくさん買っている飼い主さんは、毎月のエサ代が大変と思うこともあるでしょう。
カメを冬眠させると、エサを食べなくなるため食費が大幅に減ります。
また、体が大きくなるにつれて水をよく汚すようになります。水換えも一苦労です。
越冬させるときはヒーターや保温球、紫外線ライトなども必要です。
冬眠させれば水換えや飼育アイテムはいりません。
が、節約できる反面、冬眠中はカメさんと遊ぶことができなくなります。
冬眠から目覚めるのは3~4月頃です。
それだけの長い期間、カメさんの元気な姿を見ることができないのは飼い主としては少しさみしいかもしれません。
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今回はカメを冬眠させるメリットとデメリットについてご説明しました。
我が家のカメさんは冬眠にはまだ早いため、今年は保温環境で越冬させます。
しかし、少しでも長生きさせるためにも、将来的には冬眠させたいなと考えています。