ワンニャンアカデミー

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第8回:事件その2

ここはどこ? おウチはどこ?
ボクはどうやら迷子になっちゃったらしい。クゥ〜ン。よそのイヌを誉めるユミちゃんにヤキモチをやいて、スネているうちに公園からいつもと違う方向に出ちゃったんだ。この歩道、歩いたことがあるような気もするけど、やっぱりよく分からない(※1))。あっちかな?こっちかな?ユミちゃ〜ん、アオ〜ン。もう真っ暗だよ。寒いよ。心細いよ。喉も乾いたよ。あっ、あのコンビニ、いつか来たことがある! アレ?似ているけど違う。いったいどうしたらいいんだろう?ワオ〜ン。哀しいよお。って途方にくれていたら、「あら、どんちゃんじゃないの?」って声をかけてくれたオバサン。ワフッワフッ。そうです。ボク、どんちゃんですっ!「ちょっと首輪(※2)見せてごらん。あら、やっぱり」わ〜い、ウチの近所のオバサンだ!「どうしたの?こんな時間に一人でお散歩?それはヘンよねえ。脱走したの?電話してあげようか?」ウンッウンッ、かけてかけて!ああ、これでおウチに帰れる?ねえ、帰れる?

※1【帰巣本能】
動物には、自分の住処の方角を感じる帰巣本能があることは広く知られています。迷子になって何千キロも離れた場所から家族の所に帰ったり、行ったこともないのに家族の新しい引越し先にたどり着いたなどというイヌの逸話は数多くあります。しかし、これはすべてのイヌにあてはまるわけではありません。自宅から数十メートルの距離でさえ迷子になってしまうイヌもいるのです。事故に合うことなども考慮し、リードを外す時は充分注意しましょう。本文に戻る
※2【首輪のネームプレート】
自宅の室内では首輪をしないコも、外出時には必ず首輪をつけることをお勧めします。その首輪には飼い主の名前や住所、電話番号(これをいちばん大きく)を明記しておきましょう。もちろん迷子になった時のためです。最近では皮膚に埋め込む小さなIDチップも普及してきました。これはイヌ・ネコの体格や行動習慣などにも関係しますので、動物病院に相談してみましょう。本文に戻る

お外では暮らせないわ、アタシ
どんちゃんが居なくなっちゃったって、我が家は大騒ぎ!心配だわニャン。お父さんもユミちゃんもケンタ君も、みんな探しに出かけちゃったから、晩ご飯はおばあちゃんとアタシの分だけ先にお母さんが支度してくれたの。「まいちゃんは遠くに行くんじゃないよ」って、おばあちゃんが煮干し(※3)をくれたのはちょっとラッキー。ウニャウニャ。そんな場合じゃなくって・・・。
そういえば白黒ネコの銀子さんも随分放浪したって言ってわねえ。お外で辛いのはまず空腹、次に寒さ、でもってノミですって。お腹が空いても食べる物がないってことね。もちろん煮干しはないのよね。寒くてももぐりこむケンタ君のベッドも、アンカの入ったホカホカ箱も、おばあちゃんのコタツもないってことね。ノミって痒いのよねえ(※4)。ああ、想像しただけでブルルッ。いやだわそんなの、アタシ。
どんちゃん、早く帰っておいでニャン。

※3【煮干し】
煮干しを好むネコは少なくありません。けれどなかには苦手なコや、煮干しの頭だけ残すコもいます。(頭の部分は味が異なるようで、嫌いというコが多いようです)煮干しを好むコにはオヤツとして与えるほか、ドライでもウエットでもキャットフードのトッピングにしてもいいでしょう。新しいフードに切り替える際、うまく食べてくれない時にトッピングするという活用もあります。本文に戻る
※4【ノミ】
ノミはイヌ・ネコにとって大敵です。本人にとって痒いのはもちろんですが、皮膚病の原因になったり、人間のアレルギーの原因にもなります。室内だけで飼育しているイヌでも散歩の時についたり、よそのイヌ・ネコと接触して移ることもあるので充分注意したいものです。首輪タイプのノミ避けがありますが、皮膚が弱いコだと皮膚炎を起こすことがあります。ノミに効果があるシャンプーも同様です。あまり繁殖しているようなら動物病院で駆除の相談をすることをお勧めします。本文に戻る
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