ワンニャンアカデミー

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第7回:事件その1

迷子事件
その日は明け方少し冷え込んで、「秋だなあ」という感じだった。ユミちゃんが学校から帰って来たのでボクは「お散歩、お散歩」とクンクンおねだりしてたんだ。でもなかなかお散歩に行ってくれない。ようやくお散歩に出かけたら、ユミちゃんたらすごく機嫌がいい。いつもの公園ではリードを外してもらって、ボクは草の匂いをかいだりクンクン、あちこちの木にマーキング(※1)して歩いていた。
ベンチでユミちゃんは嬉しそうに手紙を読んでる。そうか、転校したあの男の子からの手紙だね。ワンッ。「どん、お返事が来たのよ! わあー、こんなカッコいいイヌを飼っていたんだ」って、黒いラブラドール・レトリバーの写真を見せてくれた。チェッ、よそのイヌを誉めないでよ。ちょっとヤキモチ(※2)をやいたボクは、草の匂いをかぐふりをして公園のはじっこをウロウロ。アレ? 気がついたら公園から出ちゃったみたい。ここはどこ?いつもの道じゃないよね。ユミちゃんはどこ?クゥ〜ン、クゥ〜ン。

※1【マーキング】
ご存知のようにイヌは自分のテリトリーを示すために、オシッコをかけてマーキングをします。匂いをかぐのは、自分以外のイヌがテリトリーを荒らしていないか、どのようなイヌが同じテリトリーに居るかを確認するためでもあります。このマーキングはイヌの習性ですが、飼い主のマナーとして他人の家の玄関先などでは避けるようにしたいものです。「イヌだから仕方がない」ではなく、飼い主のモラル・責任と考えるべきです。本文に戻る
※2【ヤキモチ】
イヌも、「ヤキモチ」をやきます。多頭飼いをしている場合、もともとイヌは集団生活をする習性があるのでリーダー格以下順位づけがされていますが、飼い主が特定のイヌばかり可愛がると他のイヌはヤキモチをやいてひがんだり、いじけたりすることがあります。よそのイヌを触ったり、可愛がったりした時も同様にヤキモチをやきます。そんな時は必ず「お前だって可愛いんだよ」「お前のほうがイイコだよ」と、声をかけてあげることを忘れずに。イヌはちゃんと気持ちを理解してくれるはずです。本文に戻る

どんちゃんたら・・・
この頃、朝晩すっかり秋らしくなってきたわね。にゃぶるぶるる〜。おばあちゃんはそんなアタシのことをよく理解してくれて、昨日の夕方「ホカホカ箱」を作ってくれたのニャ〜ン。お中元でもらったギフトセットの空き箱にアンカ(※3)を入れてくれてタオルも敷いてあるの。これがあったかでキンモチイイ〜。お母さんは「まだ早いんじゃないですか?」ってブツブツ言ってたけど、そこは強いおばあちゃん。「朝晩は冷えるから可哀想じゃない」って言い返してくれたの。いつも夜はケンタ君と一緒に寝るんだけど、昨夜はこのホカホカ箱から出られずにいたら、「こらっ、ボクと一緒にネンネでしょっ」ってケンタ君がお迎えに来ちゃった。ゴメンネ、ケンタ君。ぐるうにゃん。
今日も明け方は寒かったよねえ。寒くなってくると、大好きなケンタ君と一緒に温かいベッドの中にいるのが最高! ケンタ君が時々寝返りをうって押しつぶされるのは困るけど(※4)、アタシも負けずにケンタ君に寄りかかっちゃうもん。
そういえば今夜も冷えそうだけど、どんちゃんが居なくなっちゃったんですって。大事件! ユミちゃん大騒ぎで帰って来て、ケンタ君もお父さんも一緒に探そうってまた出かけちゃった。大丈夫かなあ?どんちゃんたら、何処に行っちゃったのお!

※3【アンカ】
ネこの暖房のために、アンカやホットカーペットなどを使用する場合は低温火傷に注意しましょう。人間用の器具はネコやイヌにとっては高温です。理想的なのはネコやイヌ用に温度が低く設定された専用のアンカ(ホットカーペット)です。この場合でも長時間に渡り使用し続けないように気をつけましょう。どうしても人間用の器具を使用する場合は、タオルや毛布などを敷いて温度を調節してあげましょう。コタツの場合も温度調節したり、時々スイッチを切るなど注意が必要です。本文に戻る
※4【寝返り】
大人になったネコの場合はともかく、生後8カ月以下の子猫と一緒に寝る時は人間の寝返りで押しつぶしたりする事故に注意しましょう。また子猫のうちは毛布や布団の間に入り込み、窒息してしまったり、人間が気づかずに踏みつぶしてしまったりという事故も少なくありません。ネコ専用のベッドやケージで寝るクセをつけるのが理想ですが、飼い主にしてみれば一緒に寝たいというのも本音。くれぐれも注意して下さい。本文に戻る
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