ワンニャンアカデミー

▼バックナンバー くるくるわんわん
第2回:スキなコト・キライなコト
ボクの天敵はすずめ軍団

ボクが我が家でいちばん好きなのは、ユミちゃん。このウチに連れてきてくれたんだから、とうぜんだよね。ユミちゃんと行くお散歩は、至福の時間なんだな。そして、ときどきユミちゃんがくれるオヤツが楽しみ。いちばんのお気に入りは、やっぱり「骨ガム」。これを噛んでいると、遠い野生の血が騒ぐ気がする。(ワォ〜ッ)
我が家の中で優先順位(※1)をつけると、1.ユミちゃん-2.お母さん(毎日ご飯を作ってくれるし、ブラシでキレイにしてくれる(※2))-3.お父さん(休日はユミちゃんと一緒にお散歩してくれる。お父さんとの遊びは結構ハードでも許されるから好き)-4.おばあちゃん(ときどき内緒でおせんべいとかオヤツをくれる)-5.ボク-6.ケンタ君(ボクがウチに来た頃、まだ幼かったケンタ君。どうやらボクが恐かったとみえる。ボクから見れば弟みたいなもの)という順番かな。
ボクには天敵がいる。すずめ軍団なんだ。散歩の途中でも彼らを見ると、ユミちゃんの後ろに隠れてしまうんだ。ちょっとシッポが丸まっちゃう…く、くやしい。このウチに来て間もない頃のこと。庭で穴掘りをして遊んでいただけなのに、「アンタ、見かけない顔だね」「挨拶はどうしたんだよ」と、頭上から口々にはやし立てられ、からかわれたのだった。それから、彼らは大の苦手。でも、傾向と対策を考えたんだ。すずめ軍団は朝が早いので、午前中はウチの中でおとなしく過すようにしているってわけサ。

※1【家族の順位】
イヌの社会の基本は序列意識。これはもともとイヌが集団で生きてきた習性から、誰がリーダーであるか、自分はどの位置にいるかを見極めるからです。単純に「好き」な人間は、規則正しく散歩に連れて行ってくれて、よく遊んでくれる人。そして規則正しく食事の世話をしてくれる人です。しかし「親バカ」になってしまい、ただ可愛がっていたのではリーダーとしては認めてくれません。まず大切なのはリーダーの動きや命令に集中させることです。名前を呼んだら必ず人の顔を見るようにしつけることが第一歩。散歩のときは飼い主よりも前に出ない、食事やオヤツのときの「待て」というしつけも大切です。これらは毎日の繰り返しで身につくことなので、根気よくしつけましょう。しつけができているということは、飼い主にとって、イヌにとって、長い人生ではとても重要なことなのです。本文に戻る
※2【毎日のブラッシング】
イヌの皮毛は短毛、長毛、中長毛、そしてストレート、ウェービーとさまざまです。いずれにしても毎日のブラッシングは健康や見た目はもちろん、体調を知るためにも大切な習慣です。屋内飼いでもホコリやチリ、人間の髪などがついてなめてしまったりしますから、必ずブラシをかけてやりましょう。長毛種はブラッシングを怠ると毛玉ができたりムレたりします。またちょっとしたケガや皮膚病などに気づいてやれるのも、毎日の手入れのタイミングです。ブラシにもいろいろな種類がありますので、飼育の本で勉強したり、獣医師に相談して選びましょう。本文に戻る
アタシはあちこちにファンがいるのよ

アタシがいちばん好きなのはケンタ君。だってアタシを見初めてくれた人だから、当たり前よね。ケンタ君が学校から帰ってくると、つい早足で玄関まで行きたくなっちゃう。「待ってたのー 遅かったねー 早くイイコイイコしてー」。ケンタ君も「スマ子ー ただいまー 手を洗うから(※3)待っててねー」って答えてくれるのよ。ケンタ君が洗面所で手を洗っている間は、ケンタくんの足に体をすりすり。「早くー 早くー」って催促するの。野球少年のケンタ君は、リトルリーグの合宿に行くことがあるのよ。その間は、淋しくてしかたがないわ。食欲も少なくなっちゃうの。お母さんは心配して「煮干し食べる?」なんて、オヤツも奮発してくれるわ。そんな時、本当は「ヤッター」って嬉しいんだけど、「あらそう。じゃあ、せっかくだから」ってポーズでいただくの。
アタシ、昼間お外に出してもらっているの。結構あちこちにファンがいるのよ。このウチに初めて来たとき、お母さんに好かれるために、愛想をふりまいたの覚えているかしら。「ネコはいらない」なんて不満そうだったからね。その愛想の良さが、アタシのチャームポイントになっちゃったみたい。あまり遠くにには行かないけれど、ご近所の奥さんたちに会うと「こんにちわ〜」って挨拶しちゃったりするの。ちょっとくらいは撫でさせてあげるので、皆さん可愛がってくれるわけよ。2軒隣の奥さんは昔ネコを飼っていたらしく、扱いがうまいのよ。この奥さんに喉を撫でられると(※4)ついゴロゴロって言っちゃう。時々家にあがると「かつぶし」でもてなされちゃうもんだから、サービスにお昼寝もしてあげてるのよ。

※3【手洗い】
外出先から帰ってイヌやネコを触るのは、必ず手を洗ってからにしましょう。とくに小型犬やネコは大人の人間に比べたらその体格は10分の1〜20分の1。体力や抵抗力を考えると、万が一ばい菌などが体についたら病気の原因になることもあります。また、気がつかないうちに伝染性の皮膚病などを移してしまうこともあります。絶対に注意が必要なのは、よそのコや野良のコを触ったりした時です。逆に言えば、よそのコを触りたい時は、飼い主さんに「触ってもいいですか」とたずねてからというマナーも必要です。本文に戻る
※4【撫でる】
ネコは顔の周りを触られることを好みます。頬を毛並みにそってやさしく撫でたり、喉を触ってやるとうっとりします。この時、目ヤニはついていないか、耳の中はキレイかなど、顔の周りをよく見てやることも健康管理のポイントです。イヌも後頭部から首のあたりをさすってやると喜びます。ただし、よそのイヌ・ネコを触る時は必ず飼い主さんに「触ってもいいですか」とたずねてからにしましょう。病気の問題の他、突然触るとビックリして噛みつかれたりすることがあるからです。トラブルが発生すると、人間同士のつき合いはもちろん、場合によっては噛んだコが悪者になって捨てられたり、処分されるなど悲しい結果を生むこともありえるのです。本文に戻る
戻る


copyright(C) 2003 Bon Smile All Rights Reserved.
お問い合わせ