世界中に動物好きのミュージシャンは多くいます。自分のペットをジャケットにする人もいます。そこで今回もワン・ニャンをCDジャケットにしたアルバムをご紹介しましょう。 |
日本のジャズの巨匠二人が一体となって吠える |
ジャズの巨人二人が音でじゃれあう |
今回紹介するCDには、二人の主役がいます。まず森山威男氏。芸大打楽器科卒で、クラシック・オーケストラでの活動歴もある、日本を代表するジャズ・ドラマーです。もう一人が杉本喜代志氏。日野皓正グループなどで活躍した、日本の誇るジャズ・ギタリストです。このアルバムは、まったくタイプの違う二人のセッションで、異種格闘技のようです。ジャケットの犬の写真は、この二人が一体となって、今にも吠えそうな雰囲気を象徴しているようです。ちなみに、プロデューサーも凄い人で、笹路正徳氏です。ジャズ・ピアニストとしてデビューした後、ユニコーン、スピッツ、パフィー、松田聖子など、ポップス系の人たちのプロデュースを手掛けています。ここでは、久々にピアノも弾いています。
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このCDにも主役が二人います。音の魔術師と言われた、ジャズの名アレンジャー、ギル・エバンス。世界中のアレンジャーに影響を与えた人です。既に亡くなっていますが、数多くの名盤を残しています。そしてもう一人が、ジャズにおけるソプラノ・サックスの第一人者、スティーヴ・レイシ−。前衛的なジャズ・アンサンブルを展開していたこの人は、ギル・エバンスに通じる音楽性を持っています。この二人が、バックを従えずに二人だけで創り上げたのが、このアルバムです。似たもの同士が、音でじゃれあっているような感じがします。
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『Battery's not included』
Takeo Moriyama & Kiyoshi Sugimoto
KTST-7001
価格:\2,800
(税抜価格\2,665) |
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『PARISBLUES』
GIL EVANS STEVE LACY
※輸入盤で手に入ります。 |
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