「イヌの飼い方」という本は山ほどありますが、本著はひと味違います。サブタイトルは、「ワン君ご自慢の飼い主になる智恵とコツ」。そうなんです。「イヌを飼う」なんておこがましい。「イヌに遊んでもらう」「良い飼い主になる」ということを目標にした本なのです。
「イヌの気持ちがわかる智恵とコツ」「彼らの深層心理を理解する智恵とコツ」「ダメ犬にしないための智恵とコツ」など、知って納得の知識が満載。しかも簡潔で分かりやすい内容です。
例えば「イヌが恐怖を覚えたときにシッポをダラリと下げるのを通り越して、たいていお尻のあいだに挟み込んでしまう。これはシッポがイヌにとっていちばんデリケートな部分だから」なんてことまで載っています。
嬉しいのは、本著の7割は可愛いイヌの写真で構成されていること。パラパラとめくると一瞬「写真集?」と、思ってしまうほど。すでにイヌと暮らしている方も、そうでない方も、イヌと仲良くなるためには必読の一冊です。
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『イヌに遊んでもらう方法』のネコ版です。いくら呼んでも、気が向かなければそばに来てくれないネコ。忙しいときに限ってジャレてくるネコ。しかたがないですよねえ、ネコなんですから。でも本著はそんなネコの気持ちを理解する智恵がたくさん紹介されています。
「最良のパートナーになる智恵とコツ」では「自分にとって都合のいい人間が、最高の飼い主だと考えているのがネコだと思っていれば間違いない」「食後のネコのアクビは眠気をもよおした印ではない。あれは、さておなかもいっぱいになったし、そろそろ運動会でもしようか!というような、活動開始の合図である」など、なるほどと唸ってしまう智恵ばかり。
またこの他「新入りネコと先輩ネコの仲を取り持つコツ」「ネコはなぜ集会をする?」など、ネコ好きだったら知っておきたい知識がいっぱい。『イヌに遊んでもらう方法』と同様、写真集とも思えるほどキュートな写真もたくさん載っているので、心なごむことウケアイです。
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