こんにちは,ムラヤマです。
「人種のるつぼ」国家フランスといえども伝統行事のほとんどは今でもカトリックの暦に基づくもので,年間13祝日のうち8祝日はカトリックの祭日です。クリスマスも24日,25日のみ祝うというのではなく,カトリックの伝統に従いクリスマス直前の日曜日を第四節として4週遡った日曜日が第一待降節(ちなみに2003年は11月30日)となります。この日を境に町中はクリスマスデコレーションで華やぎ,どこのお店でもクリスマス商品や食品が羅列されるようになります。
家庭でも第一待降節を過ぎるとクリスマスデコレーション開始!日も暮れると各家の窓に色とりどりのイルミネーションが輝き始めます。この飾りは新年を過ぎ1月6日のエピファニーと呼ばれるカトリックの祝日(東方の三博士がキリストを訪問した日)まで飾られています。南仏だとエピファニーを過ぎた頃から日差しもゆるみ春の気配を感じることさえあります。
さて「寒くなったらこたつでみかんとテレビ」というのがかつての私。流石にフランスでこたつには入れませんが,北風の音を遠くに聞きながら暖かい部屋でついついテレビに見入ってしまいます。毎週土曜日午前11時20分からTF1(www.tf1.fr
フランス民放の雄)で「30 millions d’amis」(三千万匹のお友達)という長寿番組があります。フランスの動物愛護番組でSPA紹介や動物飼育相談,動物と飼い主とのドキュメンタリーなどが40分間繰り広げられます。
先日はこの番組のプロデューサーが愛犬(シェパードのような大型犬)を連れて農業大臣のオフィスを訪問しました。なんと大臣の机の上には白黒の大きな猫がドデンと寝そべっていました。フランスでは動物同伴で仕事ができる職場が多く,後部座席に犬を乗せている車を朝夕の通勤時間によく見かけることができます。そういえばパリに行った時タクシーに乗ったら運転手さんの犬が乗っていたことや2年前には夫の母が勤め先の上司に愛犬の散歩を命じられてモメていたことなど番組を見ながら思い出してしまいました。
そうそうシラク大統領はエリゼ宮で2年前にお孫さんから誕生日プレゼントとして贈られた白い小犬を飼っています。名前は「SUMO(マダム・シラクは『スュモ』と発音しています)」。大の日本贔屓のシラク大統領が大好きな相撲にちなんで名づけられました。ちなみにSUMOは「ファーストドッグ」と国民に呼ばれています。
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